Bientôt nous plongerons dans les froides ténèbres ; Adieu, vive clarté de nos étés trop courts ! J’entends déjà tomber avec des chocs funèbres Le bois retentissant sur le pavé des cours.
Tout l’hiver va rentrer dans mon être : colère, Haine, frissons, horreur, labeur dur et forcé, Et, comme le soleil dans son enfer polaire, Mon cœur ne sera plus qu’un bloc rouge et glacé.
J’écoute en frémissant chaque bûche qui tombe ; L’échafaud qu’on bâtit n’a pas d’écho plus sourd. Mon esprit est pareil à la tour qui succombe Sous les coups du bélier infatigable et lourd.
Il me semble, bercé par ce choc monotone, Qu’on cloue en grande hâte un cercueil quelque part. Pour qui ? — C’était hier l’été ; voici l’automne ! Ce bruit mystérieux sonne comme un départ.
サザンソウル・クラシックとして有名なバラード、”Dark End of The Street”。いわゆる Cheating Song で、平たく言えば「夜影の忍び会い」。あちらでもおなじみの主題なのですが、この曲がとりわけ印象的なのは、歌に出てくる二人の苦悩がしみじみと伝わるところ。明るい場所で一緒にいる人々が決して嫌いになったわけでなく、「戻れなくてももういいの(ベンベン)」と大見得きって開き直れない。しかし、罪とわかっていても、人の目を盗んでも会わずにはおられない、というまさしく Doomed Love の世界。本家本元であるジェームズ・カーのバージョンも味わい深くていいんですが、作者である白人ソングライター、ダン・ペンが渋い喉を聴かせるバージョンが、情緒に溺れず、この曲の持つ深みをもっともよく伝えていると思います。
サルコジ政権は発足とともに「大学の自由と責任法」(通称ペクレス法 la loi Pécresse)などの法律を成立させ、フランスの大学の効率化に努めている。これは伝統的な大学の独立と自由を侵害するとして当初から大学関係者や学生の反対が強かった。さらに「教員兼研究者」の地位・労働条件の決定権を学長にゆだねる政令を教育相が発布したことをきっかけに、今年の2月2日、ソルボンヌで全国の大学教員の集会が開かれ、無期限のストライキに入った。教育相のグザビエ・ダルコスは改革を1年延期すると譲歩を示したが、大学はその後マヒ状態に陥った。ダルコスは密かに7月、教育相を辞任している。
France Yahoo!のトップにいきなり、ブリジット・フォンテーヌ Brigitte Fontaine の姿が。すっかりおばあちゃんになっているが(今年で何と70歳!)、ラディカルな左翼魂は健在だ。ヤフーのタイトルにも“Je repasse à l'attaque”(私は再び攻撃に転じる)とあって、ちょっと目を疑った。インタビューで、反乱 rebellion とか言って拳を振り上げている。とにかく息が詰まりそうな現状で、今起こっていること、禁止されていることに反抗するのだと。かっこいい。こういう一貫した態度には勇気付けられますね。彼女も68年の申し子なのだと改めて実感。
アルバムのタイトルは Prohibition 禁止。不法滞在 sans papier もいけないし、アルコールも飲めないし、タバコを吸える場所もなしい、デモもやりにくくなっている。そのうち空気も吸えなくなるわ。呼吸をすることは地球温暖化に寄与してしまうから(笑)。とにかく、何でもかんでも禁止しやがって、という歌のようだ。
ブリジット・フォンテーヌといえば1969年の傑作「ラジオのように comme à la radio 」(⇒試聴)が知られているが、アート・アンサンブル・オブ・シカゴとコラボした(もちろんアレスキも)アルバムは「ブリジットIII」とともにレコードが擦り切れるくらい聴いた。80年代の後半に来日したときも見に行った。名古屋のライブハウス Electric Lady Land だったと思う。歌いながら客席に降りてきたブリジッドと握手をした。あの手の冷たい感触は今でも覚えている。ツアーのメンバーにゴング Gong のディディエ・マレルブも参加していて、彼のサックスを生で聴けたのも嬉しかった。
以上が "Les banaques americaines enregistrent plus de bonus qu'en 2007"の内容。ニューズウィーク9月21日号によれば、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンは「ウォール街を救った銀行家」なのだそうだ。当時の財務長官ポールソンが、ベア・スターンズの買収に続き、投資銀行モルガン・スタンレーの買収を、しかも完全無料で、引き受けてくれないかとダイモンに打診し、それをダイモンが引き受けたからなのだ。株価は2008年8月29日から10月10日の間に27パーセントも下落し、リーマン・ブラザーズはすでに倒産、メリルリンチはバンク・オブ・アメリカへと売られていた最中のことである。
それでも、まじめな深いアルトの声で一心に歌う若いクリスの歌に耳を傾けるたびに、モダンジャズという音楽への彼女の溢れんばかりの気持ちに胸をうたれます。これまでの享楽的な楽しさから一歩踏み出し、新しい地平を目指していた同世代のジャズのクールネスを、シンガーである前に、一個人として愛していたのでしょう。単なる歌伴にとどまらずスウィンギーに、ブルージーに我が道を行くコンボを相手に歌う彼女は、その音楽に単に乗っかるのでなく、一緒になって更なる高みへ登りつめてゆきます。抑制が効いているけれど、いつのまにか聴き手の胸をしっかりおどらせる、ホットなやり方で。50年代、20代のクリス・コナーが、フルートにトロンボーンといった軽やかな音の布陣と一緒に吹き込んだアルバム、”This is Chris”は、まさに、これこそジャズのクールネス、という瞬間に満ちています。のびのびと、高く、高く舞い上がる感覚。これぞ、クリス・コナーの真骨頂。
クリスはまた、一級のバラード歌いでした。技巧に走らず、独りよがりに陥らず、細やかな心情をごく自然に表現する彼女の歌は、ジャズ好きでない方にもぜひ聴いていただきたい。特に、秘めた胸の内をテーマとする歌は、絶品。バンドシンガー時代にヒットさせた”All About Ronny”は、彼を慕う娘心というかわいらしいレベルを超え、尋常でない深遠を感じさせます。「ワインはいらない、空のグラスがあればいい。だってあの人はシャンパンなのだから」というくだりは、陶然とさせられてしまう。彼女が歌で作り上げたヒロインは、なぜここまで一心に思い詰めるのか・・・あれこれ妄想してしまうほどです。
映画「汚れた血 Mauvais Sang 」の主人公アレックスもそういうことを目論んでいる。この時期のフランス映画の名シーンとして名高い、アレックスがデビッド・ボウイの「モダン・ラブ」に合わせて疾走するシーンがあるが、そこに至るまでのシーンの中でのことだ。「汚れた血」は1986年の映画なので、CDもまだ普及していない(フランスは日本よりも遅かったはず)。音楽の媒体はレコードとラジオだ。
動画の40秒あたりから見てください。
Alex :J’arrive pas à choisir. Je vais mettre la radio. J’aime bien la radio. Il suffit d’allumer. On tombe toujours pile sur la musique qui nous trottait tout au fond. Tu vas voir. C’est magique. Attention! Pas de chance. Dis-moi un chiffre, Anna. Au hasard. Vite, Anna, un chiffre. Anna :Quoi? Alex :D’accord, trois. Un…deux…trois… Voilà. Ecoutons. Les sons vont dicter nos sentiments.
@近接未来は aller + 不定法で表されます。 Je vais mettre la radio. ラジオをつけるよ。 Tu vas voir. 見ててごらん。 Les sons vont dicter nos sentiments. この音が僕らの気持ちを語ってくれるだろう。
A命令法は現在形の主語をとって作ります。 Dis-moi un chiffre.(→Tu me dis un chiffre.) 僕に数字を言って。 me が動詞の前にある場合、moi に換えて、ハイフンで後ろにつなげます。 Ecoutons.(→nous écoutons.) 聴こう。
☆J'arrive à choisir.=Je n'arrive pas à choisir. arriver à 不定法:首尾よく…する 訳)結局選べなかった。 ☆Il suffit d’allumer. Il suffit de 不定法:…するだけで十分 訳)スイッチを入れるだけで十分だ ☆On tombe toujours pile sur la musique qui nous trottait tout au fond. tomber pile sur :ちょうど偶然出会う qui:主格の関係代名詞 trottait :trotter の半過去 訳)僕たちはいつも心の奥底にしみついた音楽に偶然出会う。 ☆Pas de chance.=Je n’ai pas de chance. 訳)ついていない。運がない。