モントリオールはパリやニューヨークと肩を並べるほどのファッションの町ということで、初日はダウンタウンでウィンドウショッピングを楽しみました。ダウンタウンには、道路を挟んだ両側にたくさんのお店が並んでおり、夜になってもショッピングを楽しむ若者や観光客で賑わっていました。
FRENCH BLOOM NETでも紹介されていましたが、朝食には本場モントリオールのもちもちベーグルを食べることができました。ベーグルにも硬さやもちもち感でいろいろなタイプがあるようですが、モントリオールのベーグルは形がひらべったく、かなりハードなタイプでした。具材はクリームチーズとトマトという大変シンプルなものでしたが、かみ締めていると小麦の香ばしさや甘さが口の中に広がって大変おいしかったです。
マリア聖堂や旧市街地にも足を運び、マリア聖堂では運よく朝のミサを見学することができました。ミサを見学するのは初めてだったのですが、とても本格的なものでした。特にパイプオルガンの演奏や聖歌は本当に素晴らしかったです。聖歌に至ってはオペラを聴いているのかと思うくらいで、圧倒される同時にとても厳かな気分になり、ミサが終わった後もしばらくボーっとその余韻に浸っていました。こうやってじっくりと味わえるのは時間に制限がない一人旅の醍醐味ですね。
さらに、旧市街地の名所のひとつであるノートルダム大聖堂にも入りました。北米最大規模ということで、蝋燭がメインの薄暗い照明の中で、豪華な装飾やステンドガラスがとても美しく印象的でした。
モントリオールから高速バスで東へ向かい、北米唯一の城壁都市であるケベックシティに到着。ケベックシティはユネスコの世界歴史遺産都市にも選ばれた大変歴史ある街です。日が暮れてから到着したためその日はホステルに着いてすぐに寝てしまったのですが、次の日外にでて町の景色を見たときの感動は今でも忘れません。その日はとても天気が良く、城壁にそって高台に上るととても美しい風景が広がっていました(写真中)。
大都市と呼ぶにふさわしかったモントリオールとは違い、ケベックシティはよりヨーロッパ的な町に感じました。町自体はそれほど大きくないので、主要な観光名所は徒歩でも1日で回れます。私はヨーロッパに行ったことがないので実際がどうなのかはわかりませんが、私の中のイメージの“ヨーロッパの町”にぴったり当てはまるようなところでした。また、天気が大変よかったため、色彩に富んだ町並みがより美しく、そしてよりかわいらしく思えました(写真下)。
旅の最終日の夜にレストランに入ろうということになったのですが、お店選びが大変でした。ガイドブックに載っている伝統的なカナディアン料理のお店もあったのですが、カリブーの肉やウサギの肉がメインだったので少し抵抗があり、結局違うお店に決めました。せっかくだったら現地の料理に挑戦すべきだったのにと今になって思うのですが…。ただ、実際に入ったお店は店員さんがとても陽気な人ばかりで、とても楽しく食事ができました。
もちろん様々な「人との出会い」もありました。例えば、モントリオールのホステルで同室だったある就職活動中の女性― いい人なのにいびきがひどすぎて…まくらで耳を覆っても一晩中眠ることができず、ある意味一生忘れることができない出会いでした。また、高速バスの隣に座っていたビジュアル系バンドの格好をした女性― 意外にもとてもフレンドリーな人で、食べていたドーナツを私に分けてくれたことをきっかけに会話が弾みました。フランス語なまりでかなり聞き取りにくい英語でしたが、私の下手な英語も一生懸命理解しようとしてくれたおかげで、なぜか地球温暖化や酸性雨といった話まですることができました。
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