バルセロナ到着までは問題なく、アムステルダムで乗換えが一時間しかなかったのでちょっと心配したけれど、空港職員はいたってのんびりしたもので、何、間に合うさってな感じで、確かに余裕で間に合いました。
問題は到着してから。そもそもまずい予感はしていた。友人のMはとても気立ての良い美人さんなのだが、いかんせんまさにスペイン時間を地で行くタイプ。待ち合わせをして時間通りに来たためしがない。しかも出国直前のメールで「仕事がバカンス前の最終日で待たすといけないから弟をよこす」と言って来たのだ。弟って・・・わたしはあんたの弟の顔なんぞ知らんし・・・まぁ弟にすれば東洋の女を捜せばよいからわかるのか?
しかしわたしの名前の書かれた紙を手にした、それらしき人物を探すも見当たらず。まあこんなこともあろうかとしばらく待っては見たものの、やはり誰も現れず。
喉は渇くし、計15時間座り詰めの腰は痛いし、他の人たちは次々迎えの人と抱き合ってるし。とりあえず隣のカフェで水を買い、飲みながら弟の携帯に電話をするも、英語が通じたのか通じなかったのか、「今出るところだから」「黒い車だよ」などと冗談のような断片情報しかない。「黒い車」って言ったって・・・しかも弟をよこすといったはずの友人からは「わたしが行くから」という更にナゾなメールが。
これは待っててもなかなかだぞと覚悟を決めてカフェテラスに腰掛けてほぼ一時間。目の前にMが。いきなり謝ってる姿がとてもチャーミングであった。
いくら待たされても見知らぬ異国の空港で、知った顔に会えた時の喜びは一入ですね。(続く)
黒カナリア
↑クリックお願いします





