友人の自宅は空港から車で40分近く。バルセロナ郊外の静かなアパート(日本でいうところのマンションです)。新築なので全てが新しくゲスト専用のシャワールームもある。
早速スーツケースを解いてお土産の浴衣(ありがち?)、焼き物のワイングラスなどを手渡す。
翌々日、バルセロナバスツアー(これは便利です。20ユーロで三コースあって、乗り降り自由。少し待てば次のバスにすぐ乗れる。景色も良いし、8ヶ国語対応のイヤホン付き)に出かけようとした私とMではあったが、お洒落なブルーのタンクトップに踵の高い木製のサンダルで決めたMの後姿になんとなく違和感が。
んんっ?Mのゆるいウェーブのかかった黒髪をがっちり一つにまとめているその飴色の物体はー。
それって私がお土産のワイングラスを入れた木箱を止めてたぶっとい輪ゴムではないかっ!
繰り返すがMは黒髪にぱっちり情熱的な黒い瞳の美人である。会計士で素敵なアパートは持ち家だし、お洒落で趣味は絵を描くこととウィンドーショッピング。でも髪をまとめてるのは輪ゴムの親玉。いいのかそれで、Mよ。一応聞いてみたが「そうよ。でも便利なの、これ」とすましてたからきっと良いんだろう。
そしてバスツアーに向かう我々には駅に着く前に問題発生。歩くたびに「からんころん」と鬼太郎のような音を立てていたMだが案の定駅に着く頃にはでかい靴擦れが。バスツアーよりもまずスペインのデパートチェーン、エル・コルト・イングレースでバンドエイドを買うはめに。ここで男子諸君にアドバイス。
たぶんアナタもデートでそういう状況に陥ることがあるかもしれない。しかしそういうときに絶対「なんでそんな靴履いてくるの」などと愚問をすべからず。女の子がその靴を選んだのには色々事情があるのだ。Mの場合だと今日は日本から来た友達と一緒だし、この木製のサンダルが和物っぽくてお洒落、背も高く見えるし、(Mは小柄である)ぴったり!―と思ったのに違いないのだ。
女の子にはこういう微妙な諸事情があるのだから、そんな時は「大丈夫?なんならお姫様抱っこでもしようか」と言ってれば良いのだ。まあ彼氏ならぬ私は抱っこは申し出なかったけど、黙ってバンドエイド貼らしてもらいました(しかも何度もはがれるちゃちいバンドエイド)。
で、この日のメニューはバスツアー&シューズハンティング(何軒靴屋を回ったか・・・)。最終的に友人は靴下と秋物のスニーカーを手に入れ、私はいかにもバルセロナーな写真を撮り(写真↑)、新しいショッピングセンターで買い物もしたのでめでたしめでたしーか?
黒カナリア
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