Drive My Car / The Beatles ( Rubber Soul )「ラバー・ソウル」はビートルズのアルバムのなかでベスト3に入るくらい好きな作品で、その冒頭を飾るのがこの曲である。タイトルはこうでも別に車の運転についての曲でも何でもないのだが、 "Baby you can drive my car" というフレーズが何度も出てくるので、「アンタはちゃんとクルマの運転できまっせ」と言い聞かせてもらっているような気がして、何となく自信がわいてくるのである。もちろん曲自体もよい。
[ハードコア]憎悪 / Vibrastone ( Smile!! ~It's not the end of the world~ (ベスト1991→1994。→にも収録))これは免許取得の際に、「これくらいの気持ちで運転しろ」と聴かされた曲である。この曲は題名どおり、曲全体が憎しみと悪意に満ち満ちたものすごい曲なんである。そして「カーチェイス/抜かれたら抜き返してやる」というフレーズがのっけから聞こえてくるのだ・・ いやいやこれはあくまで「気持ち」の上での話ですから、それくらいの心構えで運転してるってことで、実際にはやっておりません。ビブラストーンとは、近田春夫が80年代の終わりに立ち上げたヒップホップグループで、当時まだ浸透していなかったこのジャンルの音楽の先駆的なグループであり、鋭い歌詞は今聴いても新鮮である。
Cosmic Girl / Jamiroquai ( Travelling Without Moving )ジャミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイ氏は熱狂的なスーパーカーマニアで、フェラーリやランボルギーニを何台も所有しているそう(環境問題を扱った曲も作ってるはずだが・・)で、それを拝めるのがこの曲の PV である。誰もいないが結構狭い山道を楽しそうに2台の超高級車でカーチェイスしているのを見ていると、ウチの大衆車などどんな運転でも大丈夫、という妙な安心感が生まれてくる。
ところで、フランス人の運転は概して大胆だと思う。一度レンタカーで南仏を走ったことがある(そのとき私はまだ無免許だったので、運転はもっぱら家人であった)が、見た目はフツーのオバサンが、それほど広くない一般道をビュンビュン飛ばしていて、スピード狂の家人もさすがにビビっていた。学生時代フランスを旅行したとき、一度フランス人のシスターが運転する車に同乗する機会があったのだが、ブルターニュの農道という感じの素朴な道で、4人がギュウギュウに乗っている小型車を時速100キロくらいのまさにブイーンというスピードで終始走らせていたのには驚いた。
車の運転、ということでまた思い出すのはジャン=フィリップ・トゥーサンの小説『カメラ L'appareil Photo 』で、主人公がやがて恋人となる教習所の受付嬢(著者自身が監督した映画ではミレイユ・ペリエが演じていた)の運転する車の助手席で、「彼女をこっそり見て、彼女が運転する驚異的な速さと、今にも心地よく眠ってしまいそうな雰囲気、ドライブ用の眼鏡の奥でまさに閉じようとしている小さな目とのコントラストに、うっとりしていた」という場面である。小説のなかのほんの小さなエピソードなのだが、車を運転するならこんなドライバーになりたいと、ハンドルを握るたびに思い出す1シーンである。
exquise@extra ordinary #2
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