2008年もいよいよ終盤.というわけで,以前,このブログでコメントしたモレスキンのダイアリー,11ヶ月間,実際に使用してみた感想を書いておきたいと思う.
このモレスキンの赤い手帳,さすがに1日1ページということで総ページ数は380頁,厚さは2.6センチにもなる.
そしてその厚みのある本体がゴムバンドで括られた姿は,なかなか愛嬌がある.
とはいえ,それは手帳である.
問題となるのはもちろんその使用感であるが,これは残念ながら長所ばかりというわけにはいかなかった.
まず実際にメモを取る際の不具合を指摘するなら,2.6センチではいささか厚みがありすぎるように感じた.
というのも,右側の頁を埋める際,机とノートとの間に必然的に段差が生じるため,手を宙に浮かせた状態でペンを走らせなくてはならず,書き辛いのだ.
もちろんページが進み,下半期へ入るとこの問題はなくなるのだが,少なくとも上半期の間は,手を安定させることができず,これにはストレスを感じたと言わざるを得ない.
また,4月の時点で早くも背表紙が縦に裂けてきたことも難点の一つ.
透明ガムテープを張って修復し,それ以降,問題はないが,1年間の使用に耐えることができない手帳というのもいかがなものかと思う.
モレスキンのホームページを開いてみると,「耐久性」はその特徴の一つとして挙げられているのだが…
次に長所について.
この手帳を購入する際,1日1ページというフォーマットを果たして自分が使いこなすことができるのだろうかと大いに逡巡したわけだが,実際に使ってみると,少なからぬ発見があった.
個人的には,後々,参照する可能性のある情報をストックする媒体として使っていたために,空白のままのページも残るわけだが,空白部分は,既に記入した情報への補足を記す場合や,アイディアを発展させる場合には,多いに有用であったように思う.
また,1日1ページというフォーマットであるが故に,過去に記録した内容を比較的スムーズに探し出せることも事実だ.
不思議と言えば不思議な話だが,過去の記録を参照する際,記録したおおよその時期は覚えているもので,目当ての情報に行き当たるのに,多くの時間を必要としないのである.
これが日付けのないプレーンな手帳の上に,ただただページの進むままにアイディアを記入していったのでは,こうはいかなかったのではないかと思う.
逆に言うと,日付けのある媒体に記述することで,記述内容そのものが日付けを持つようになるともいえるわけだが.
全体的には,厚みがネックになったとはいえ,縦14センチ,横9センチというサイズは,手帳としての理想的なサイズであったように感じる.
これより大きくなると持ち歩くには不便になるし,小さくなると記述スペースが限定されることになる.
これより薄くなるとさらに書き易くなるはずだが,1日1ページというフォーマットである限り,2.6センチという厚さは避けられないのだろう.
だが,1年間1冊という枠組みは,果たして本当に必要なのだろうか.
1月1日から新しいページが始まるのは,何となく気持ちが良いが,だからといって実用的であるというわけではない.
個人的には手帳は6ヶ月分ぐらいでも良いような気がする.
12ヶ月前なんて,何と言っても遠い昔なのだから.
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