ベルギー出身のルードウィッヒ・ベーメルマンスが作者の絵本のシリーズの主人公。
いたずら好きで元気一杯のマドレーヌがパリの寄宿学校で繰り広げる心温まるストーリーで、パリの街の名所がふんだんに描かれています。



子供の頃に読んだ記憶はないのですが、最近子供服の「ファミリア」に行くと、この「マドレーヌちゃん」の着せ替え人形やグッズがたくさん置いてあるのを見て、密かに「娘がいたら、このお人形を持たせたい・・・」と思ってしまう可愛いキャラクターです。(以前のもののほうが手づくり感いっぱいのお人形で素朴な可愛らしさがありました。)
実は絵本は1960年代から出版されており、2000年以降は江國香織氏翻訳の作品も出版されているロングセラーの絵本です。
アニメの「マドレーヌちゃん」も放送されていたこともあるので、そちらでご存知の方が多いかもしれません。随分前に何気なく見たそのアニメ「マドレーヌちゃん」のなかで、マドレーヌちゃんが料理学校でお友達と並んでお料理を習うというお話があって、映画「麗しのサブリナ」のなかでサブリナ(オードリー・ヘップバーン)がパリのコルドン・ブルーで料理を習っているシーンを思い出させるものだったことをふと思い出したのです。
私が探した限りでは、日本語版のDVDでこの料理学校のお話は残念ながらありませんでしたが、英語版でありました。

サブリナといい、マドレーヌちゃんのお話といい、パリの「コルドン・ブルー」は料理学校の代名詞的な扱いなのだと気付きました。
3年ほど前、ル・コルドン・ブルー神戸校に一回だけのお菓子の講習を受講するチャンスがあり、その講習はフランス人のシェフによる(もちろん通訳付)本格的なケーキのデモンストレーションでしたが、施設も素晴らしく、大満足の講習会でした。
「ル・コルドン・ブルー」は16世紀フランスのアンリV世の聖霊騎士団、彼らが絹のブルーのリボンが結ばれた十字架を付けていたことから由来し、その名前がつきました。1895年に料理ジャーナリストのマダム・ディステルが自ら出版していた料理雑誌の読者にも著名シェフたちのテクニックを見せてあげたいとパリのパレロワイヤル一角でシェフのデモンストレーションを始めたのがきっかけだそうです。コルドン・ブルーは今や世界17カ国に30校、110年以上の歴史のある世界でもっとも有名な料理学校で、以前に紹介した狐野扶実子さんも卒業生で、たくさんの有名な料理家が卒業生として活躍しています。日本でも現在、代官山と神戸の2校があり、フランス・パリ校と同じカリキュラムで実践的にフランス料理・お菓子・パンが学べるようになっています。
現在は9ヶ月で取得できるグランディプロムは、世界中の料理界で通用するパスポートと呼ばれているようです。ホームページに紹介されていた文章:フランス語の “Vous êtes un vrai Cordon Bleu” (あなたは正真正銘のコルドン・ブルーです)とは、フランス人がすばらしく見事な料理でもてなされたときに料理人(招待者の奥様であることが多いのですが)に贈る最高の賞賛の言葉です
本講習はさすがに敷居が高いですが、ワイン講座やチーズの講座、一回だけの入門講座、全6回のフランス料理の基本が習える「サブリナコース」も開かれているので興味のある方はホームページで調べて見られてはいかがでしょうか?マドレーヌちゃんやサブリナの気分を味わえるかもしれません。
□コルドン・ブルーのHP
http://www.cordonbleu.co.jp/
http://www.cordonbleu.fr/
mandoline@かんたんフレンチレシピ

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