2009年09月19日

私の好きなビートルズ 不知火検校編

ビートルズを初めて聞いたのは1975年です。ポールが解散後に結成したWingsというバンドが全米ツァーを行い、その模様を収録した「USAライヴ」と呼ばれる三枚組のLPレコードが発売された頃です。当時、ポールの人気は最高潮に達していました。考えてみればビートルズが解散してまだ5年しか経っていない頃です。そんなわけで、ビートルズは子どもの頃の思い出と結びついています。当時、8歳だった自分がビートルズを理解できていたのか分かりませんが、とにかく250曲以上の作品をカタカナで歌えるようになりました(笑)。その後、15歳くらいで聴くのをパタリとやめてしまったのですが、街なかで時々流れてくるメロディーには今でも胸を熱くさせられることがあります。

ベストアルバム:BEATLES FOR SALE
Beatles for Sale 芸術的な完成度から言えば、『ラバーソウル』、『サージェント・ペパーズ』、『アビーロード』などが上位に来るものでしょう。これらの素晴らしさはもはやだれもが認めるものです。しかし、For Saleというこのアルバムも渋い出来の作品ではないでしょうか。チャック・ベリーやバディ・ホリーなど、収録曲の半分近くが他人の曲です。しかしこれらは、彼らがメジャーデビュー前にキャヴァーン・クラブで歌っていた曲目で、ビートルズ以前のビートルズを聴くことが出来るアルバムと言えます。キャヴァーン・クラブ時代のライヴ録音ではかなり下手(歌も演奏も)だった彼らが、メジャーデビューを果たした後には往年の名曲を完全に自家薬籠中のものにしている様がこのアルバムでは窺えます。ビートルズが初期から中期へと変貌していく最中に、過去と決別する瞬間を捉えた奇跡的なアルバムのような気がするのです。

ベストソング:Something
本当はA day in the lifeと言いたいところなのですが、既に選ばれてしまっているのでこれを選びました。ジョンとポールの影に隠れて才能を発揮できなかったジョージが、While my guitar gently weepsを経て、ついに自分自身の世界を確立した曲。その壮大な構成は一曲の交響曲にも匹敵するもので、ロック音楽がついにクラシック音楽に勝るとも劣らぬ世界を築くことができることを証明したと言えます。その意味ではYesterdayやLet It Be以上の完成度を持つ曲ではないでしょうか。しかし、この曲によってジョージがジョンやポールと並ぶ才能を開花させた結果、ビートルズはもはやこれまでの体制を維持できなくなり、解散することを余儀なくされたとも言えるのです。






不知火検校

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posted by cyberbloom at 13:46| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画とクラシックのひととき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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