2010年01月25日

今月の一曲 浅川マキ 『それはスポットライトではない』

DARKNESSIV浅川マキさんが亡くなった。ステージに現れなかったことで、この世にバイバイしたことを皆に伝える事になったと聞き、そうか、と納得してしまいました。鈴木いづみの小説『ハートに火をつけて!(誰が消す)』に名前を変えて登場する、からりと皮肉の利いた handsome な歌手のイメージと、すっと結びついたからかもしれません。
 
死を伝える記事の見出しには「アングラの女王」といったいかにもな名詞が並んでいます。確かに、華やかな場所とは縁のない人でした。しかし、シンプルに、すぐれた歌い手であったことを強調しておきたい。特に、自己流に歌詞を訳して歌った「洋楽」のカバーは、言葉の選び方ひとつ、歌い方ひとつに浅川マキという人の個性と魅力が現れていたと思います。
 
とりわけ印象に残った一曲を選びました。原曲の歌詞にある「想う人との再会」の部分をばっさり切ることで、永遠に失ったもの−あんたの目に輝いていたあの光−を思っては悔やむ男の気持ちに焦点を合わせた彼女のバージョンは、作者であるオリジナルのジェリー・ゴフィンや、ロッド・スチュワート、ひいては彼女にインスピレーションを与えた御大、ボビー・ブランドのバージョンも軽く凌駕するものになりました。途中挟まれる原曲の英詩も味わい深いのですが、浅川マキの声と日本語詩は、色恋を超えた「おいら」の純な心を切々と伝えて、たまらない気分にさせてくれます。

それはスポットライトではない(It’s not a Spotlight)

日本人の歌う洋楽、という点からも、かなりのカッコよさだと思うのですが。




GOYAAKOD@ファッション通信NY-PARIS

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ラベル:浅川マキ 
posted by cyberbloom at 11:18| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション通信 NY-PARIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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