2010年03月30日

3月の音楽 “Complainte Pour Ste Catherine” Kirsty MacColl

ショーウィンドウの中はもう春一色。本番まであと一歩、なこの時期にふさわしい、うきうきする曲を選んでみました。
 
Kiteロンドン出身のシンガー・ソングライター、カースティ・マッコールによるカバーで、アルバム“Kite”の最後を飾るナンバー。日本では、ポーグスのクリスマスクラシック、“Fairytale of New York”のデュエットのお相手として認知されているようですが、本人名義のアルバムもなかなかすてきなんです。
 
オリジナルはカナダのフォークデュオ、ケイト&アンナ マッギャリグルのローカル色あふれる一曲(ケイトはルーファス&マーサ・ウェインライト兄妹のお母さん。先頃闘病の後召されました。R.I.P.)Ste Catherineは、乙女・女学生の守護聖人ですが、この曲ではモントリオールの目抜き通り(サントカテリーヌ通り)にもひっかけていて、激寒(マイナス30度!と歌詞にあり)の街をうろつく彼女のひとりごと、的な内容。ちょっと野暮ったいけれどウォームな伴奏にのせしみじみ歌っていたのが元々のスタイルでしたが、カースティは真逆の音をぶっつけて、全く違うイメージの曲に仕立てています。
 
彼女が選んだのは、西アフリカの音楽、ハイライフ。にぎにぎしいホーンセクションを引き連れ、疾走するエレクトリック・ギターが印象的な音楽です。童謡を思わせるメロディーに、カースティの色気を感じさせないイノセントな声がマッチして「無邪気なばか騒ぎ」の音楽が誕生しました。
 
天駈ける勢いのギターの音色が、ゆるんできた3月の空にすいこまれるようで、爽快。桜一色の春のうたもけっこうですが、こういうからっとしたのもまたよろしいんじゃないでしょうか。
 
Youtubeでは残念ながら試聴できません。収録されているアルバムは、上質の甘酸っぱいギター・ポップがいっぱい詰まっていて、いい感じの「女の子っぽさ」にも満ちています。ぜひお試しあれ(ちなみにこの曲ともう一曲だけ、フランス語で歌っています。 

□同じアルバムでの彼女はこんな感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=lOKWqtocXWs
http://www.youtube.com/watch?v=46pfPVE5q1o

□The Smithsのカバーもやってます(ギターはジョニー・マー本人!)
http://www.youtube.com/watch?v=2Ic5PlEwivk&feature=related




GOYAAKOD@ファッション通信NY-PARIS

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posted by cyberbloom at 15:21| パリ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション通信 NY-PARIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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