
オリジナルはカナダのフォークデュオ、ケイト&アンナ マッギャリグルのローカル色あふれる一曲(ケイトはルーファス&マーサ・ウェインライト兄妹のお母さん。先頃闘病の後召されました。R.I.P.)Ste Catherineは、乙女・女学生の守護聖人ですが、この曲ではモントリオールの目抜き通り(サントカテリーヌ通り)にもひっかけていて、激寒(マイナス30度!と歌詞にあり)の街をうろつく彼女のひとりごと、的な内容。ちょっと野暮ったいけれどウォームな伴奏にのせしみじみ歌っていたのが元々のスタイルでしたが、カースティは真逆の音をぶっつけて、全く違うイメージの曲に仕立てています。
彼女が選んだのは、西アフリカの音楽、ハイライフ。にぎにぎしいホーンセクションを引き連れ、疾走するエレクトリック・ギターが印象的な音楽です。童謡を思わせるメロディーに、カースティの色気を感じさせないイノセントな声がマッチして「無邪気なばか騒ぎ」の音楽が誕生しました。
天駈ける勢いのギターの音色が、ゆるんできた3月の空にすいこまれるようで、爽快。桜一色の春のうたもけっこうですが、こういうからっとしたのもまたよろしいんじゃないでしょうか。
Youtubeでは残念ながら試聴できません。収録されているアルバムは、上質の甘酸っぱいギター・ポップがいっぱい詰まっていて、いい感じの「女の子っぽさ」にも満ちています。ぜひお試しあれ(ちなみにこの曲ともう一曲だけ、フランス語で歌っています。
□同じアルバムでの彼女はこんな感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=lOKWqtocXWs
http://www.youtube.com/watch?v=46pfPVE5q1o
□The Smithsのカバーもやってます(ギターはジョニー・マー本人!)
http://www.youtube.com/watch?v=2Ic5PlEwivk&feature=related
GOYAAKOD@ファッション通信NY-PARIS

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