Alzo & Udine "Rain (de Rain)"

日本で企画されたソフト・ロックやフォーク・ロック系のコンピレーションアルバムに、この2人組の曲がちょこちょこ入っていて、いつも聴くたびにその歯切れのよいサウンドと美しいコーラスを清々しく感じていました。そのなかにあったこの曲は、軽やかなギターとパーカッションをバックに、Rain, rain, go away...というフレーズが繰り返され、まさに今の季節にぴったり。60年代後半に作られた曲ですが、今聴いても古さを感じないフレッシュな曲です。
Alzo & Udine "Rain (de Rain)"
Aztec Camera "Oblivious"

アズテック・カメラは、80年代初頭ごろからUK音楽シーンに登場してきたネオ・アコースティック(略してネオアコ)と呼ばれる流れを代表するグループで、日本でもフリッパーズ・ギターを初め、多くのアコースティック・ポップ系のバンドに影響を与えた存在です。グループの中心人物であった当時19歳のロディ・フレイムは、美しいルックスと甘やかな声だけでなく、優れたソングライティングの才能の持ち主で、彼がほとんどすべての作詞作曲アレンジを手がけたこのファーストアルバムは、ネオアコの名盤として語り継がれています。そのデビューアルバムの1曲目に入っているこの曲はまさに青春、という感じの若々しいギターの音が弾ける、瑞々しくポップな曲で、いつ聴いても晴れやかで楽しい気分にさせられます。
Aztec Camera "Oblivious"
Pizzicato Five "Homesick Blues"

ピチカート・ファイヴといえば、小西康晴を中心に80年代後半から90年代の日本の音楽シーンで活躍し、欧米でも知名度の高かったグループ(cyberbloomさんもお気に入りですね)。約15年の活動期間中に何人かヴォーカルが変わったのですが、私が好きなのは2代目の田島貴男が在籍していた80年代終わり頃です。「架空のスパイ映画のサウンドトラック」をコンセプトに制作された89年の作品『女王陛下のピチカート・ファイヴ』には、「夜をぶっとばせ」など名曲ぞろいのアルバムで、なかでもサイモン&ガーファンクルを多分に意識した、この「ホームシック・ブルース」は今でもよく聴いています。タイトルとはイメージが異なり、フェンダー・ギターの音が心地よく流れるなか、まだ20代前半の田島貴男のちょっと艶っぽくて乾いた声が響く爽やかな曲で、「6時半のバスで〜」とついつい口ずさんでしまう魅力的な歌です。
Pizzicato Five "Homesick Blues"(Youtubeで見当たらなかったので、こちらで試聴してみてください)
exquise@extra ordinary #2

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