
ニューヨーク・ラテンミュージックの陽気な王様、ティト・プエンテがジャズのレーベルから出したアルバムのタイトル曲。豪快・痛快・切れ味バツグンなティンバレスのプレイで有名なティトですが、ヴィブラフォンの使い手でもあります。
もわわんと親しみやすい音だけれど、部屋の温度を数度下げてくれそうな冷たい感触も併せ持つヴィブラフォン。モダンジャズとも相性のいい楽器ですが、ティトのようなラテンビートがこんこんと湧き出るプレイヤーの手にかかると、クールなのにホット、という一粒で二度おいしい音楽が出来上がります。
粘りづよく繰り返されるラテンリズムに、タイトルがほのめかす(悪魔のマンボ!)危険な感じのメロディラインで斬り込んでいくティトのヴィブラフォーン。主旋律の楽器というより、メロディも取れるパーカッションという扱いで演奏しているのがよくわかります。氷に閉じ込められた、ゆらめく青い炎を連想させる一曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=esa-jpG8Muo
GOYAAKOD@ファッション通信NY-PARIS

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