これはカナダでも同じこと。エスコートがあるかないかの大きな違い。
結局まあ女一人だとなめられているわけだ。日本人にしてはでかい私も、海外ではただの細っこいアジアの女。こういう時はこうもっとでかくて怖そうでカンフーかなんかの達人に見えたいわ!
それでも三日目は一人でNY最後の時間を楽しんだ。今回ベジタリアンの友人のおかげでアメリカにしては例外的にヘルシーな、野菜をふんだんに使った美味しい料理を堪能した。モントリオールと比べるとやはりここは気候的にも地理的にも豊かなのだと思わざるを得ない。物が高いと言われるNYでも食べ物は安い。国内に供給先があるのとないのとの違いだろう。そんな美味しいものに慣れた身で、一人だからとまずいものでこの旅を締めくくりたくない。というわけで目をつけていたマンハッタンの住宅街アッパーウェストにあるお店に一人でチャレンジ。八月半ばの NY は秋の初めのような涼しさなのに、店内は冷房が利いている。これは寒すぎる。一人だけどテラスでも良い? とテラスに座った。
昔懐かしいようなパリパリチキンと野菜のグリル (素朴だけど美味しい! ) を一人道路に面したテラスでつついていると向かいの車道に大きなトラックが駐車した。サングラスのお兄ちゃんと目が合う。にこっと向こうは口で、こちらは目で (食べてたからね) 笑う。
ちょっとあらぬ方を眺めているとクラクションが短く鳴った。みるとお兄ちゃんが身振りで「旨いかい? 」と聞いてくる。「美味しいわよ。ありがと」こちらもサインを送る。
こういう時のニューヨーカーは粋である。
空港までの送迎車も帰りは一人だけだった。南米出身で NY に来てもう10数年と語るドライバーは、行きの愛想のかけらもないドライバーと雲泥の差。温かみのある笑顔で実に紳士的である。
「あと何軒かホテルを回るの? 」と聞くと「いいや、今夜は君だけの特別車だよ、baby! 」との返事。
常日頃から I’m not your baby! (あなたのベイビーじゃありません! )という可愛げのない私だが、こういう時のベイビーは悪くない。
お祭騒ぎだった前日の地下鉄でも素敵な baby を耳にした。
連休の地下鉄は満席でしかも良く揺れる。小さな娘を連れた黒人一家がナイタ―観戦の盛り上がりもそのままに賑やかに乗り込んできたが空席はない。そのまま発車したがかなりがたがた揺れる。すると私の近くの中年の疲れた顔の女性が席を立つと、背の高い父親に話しかけた。「お嬢ちゃんを座らせてあげて」
「お礼を言いな」と父親にいわれてThank youと可愛い声で言いながら女の子が腰かける。
次の駅で降りようとする女性に父親が Thanks baby! You’re beautiful. と声をかけた。
こういうbabyもまた粋である。
初めてのNYは嫌な思いをすることもあったが、今回は素敵な一面を拾えた旅だった。リベンジ成功!というわけでまた行きたいなーNYである。大人の街モントリオールにも。
こんな映画あんな映画+一人旅@黒カナリア
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また いろんな 場所で
素敵な旅ブログのつづきを・・・♪^^*