2011年01月31日

2010年の1本

2月になろうかというこの時期に、今さら去年のベスト作品を挙げるのも恐縮なのですが、どうぞおつきあい下さい。

brightstar.jpg昨年観た映画のなかで最も印象的だったのは、ジェーン・カンピオン監督の『ブライト・スター〜いちばん美しい恋の詩(うた)〜』だった。19世紀の英国の詩人キーツとファニー・ブローンとの恋愛を描いたもので、ともすれば安っぽいメロドラマに陥りそうな要素たっぷりなのに、非常に繊細で美しい作品に仕上がっており、140分という長さを感じさせなかった。2009年のカンヌ映画祭に出品されたときから観たくてたまらなかったが、期待を裏切らない出来だった。

物語の中心を、夭折した青年詩人ではなく、その恋人の女性に据え、彼女が日々行う縫い物を詩人の活動と等しく扱っている点に、女性の複雑な心理描写に長けたカンピオン監督らしさが表れている。そのファニーの縫い上げた衣装がまたすばらしく、完璧といっていいほどのスタイリングで着こなされていた。登場人物の衣装のほか、部屋のインテリアや庭などセットにも隅々まで神経が行き届いていて、どの場面を切り取っても美しい絵になっており、それを背景にファニー役のアビー・コーニッシュの凛とした姿とキーツ役のベン・ウィショーの母性本能をくすぐるルックスが映える。この映画には大きな白黒猫が出てきて場をなごませているのだが、パルム・ドッグならぬパルム・キャットがあったなら、ぜひこの猫さんにあげたい。


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posted by exquise at 17:31| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | extra ordinary #2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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