2011年02月04日

日本がアジアの頂点に ―"Le Matin" より

アジアカップは日本代表が4度目の優勝を飾った。決勝でオーストラリアを下した末、2007年度優勝のイラクから王者の座を引き継いだ。

日本代表が延長戦の末、オーストラリアを最小僅差の1−0で下し、アジアカップを手に入れた。GKシュワルツァーを前にしてフリーとなった李忠成がゴール隅に見事なボレーを叩き込み(110分)、オーストラリアをねじふせた。1992、2000、2004年につづいて4度目の栄冠であり、「日出る国」が優勝回数でも単独トップに立った。カタールで開催されたこの大会は、残念ながらおおくの観客を動員することはなく、ヨーロッパではほとんど話題に上らなかった。とはいえ全体的にみれば、ゲームのレヴェルはまずまずのものだった。

大会方式

アジアカップは4年おきに開催され、ユーロとおなじ方式である(我々にとって馴染みのある方式で、直近ではスイスとオーストリアで共同開催され、スペインが優勝)。16のチームが参加し、4つのチームが4つのグループに分けられる。各グループ上位2チームが準々決勝に進出し、そこからはノックアウト方式のトーナメントとなる。優勝候補の――日本、韓国、オーストラリアは順当に4強まで勝ち進んだが、予想外のチームも勝ち残った――ウズベキスタンである。

この中央アジアのチームは、組み合わせに恵まれてこのステージまで勝ち上がることができた。グループリーグで対戦したのはカタール、クウェート、中国で、「白い狼たち(註:ウズベキスタン代表の愛称)」は力を温存し、しっかりとチャンスをものにしてグループリーグトップで準々決勝に進出した。準々決勝では、またもやセカンドグループと目されるヨルダンを破ったが、準決勝ではとうとうオーストラリアの軍門に下り(0−6)、3位決定戦では韓国にも敗れた(2−3)。けれども、FIFAランキング108位に位置するこのチームは結果を残念に思う必要はまったくない。というのも、その戦いぶりはまったくの快挙だったからだ。「旧大陸(ヨーロッパ)」において、キプロス(89位)、アゼルバイジャン(97位)、アイスランド(113位)がおなじような偉業をなしとげ、センセーションを巻き起こすことなどほとんど想像もできないのだ。

オーストラリアがオセアニア連盟を脱退

アジアカップ中、よく疑問とされてきたのが、オセアニア地域のオーストラリアがどうして大会に参加しているのかということであったが、これはオーストラリアサッカー協会がオセアニアサッカー連盟を脱退して、2006年1月1日にアジアサッカー連盟に加盟したことを踏まえておく必要がある。彼らがこの選択を選んだのは、「サッカールー(註:オーストラリア代表の愛称)たち」が何度もワールドカップの壁に阻まれてきたからであり、オセアニア地域を制しただけでは直接ワールドカップに出場できないからである。オーストラリアの移籍は、それ以外のオセアニアのチームにとってまったく無視できないものであり、というのも、20年ものあいだ地域に君臨していたオーストラリアがいなくなることで、彼らにもあらたな展望が開けてくるからだ。実際、ニュージーランドはアジア地域5位のバーレーンとのプレーオフを制して、2010年南アフリカ・ワールドカップに出場することができた。

安心を与えられなかったカタール

次回のアジアカップ開催国はオーストラリアである。カンガルーの国では、まちがいなく今回のカタール大会以上の国民的熱狂を期待できるだろう。中東の首長国(カタール)は、2020年のワールドカップ・ホスト国になったことについて、国際世論を安心させる必要があったが、それは主催者側にとっては少々、悩みの種となった。中国とウズベキスタンとの一戦には22000人収容のスタジアムに3529人しか観客が集まらなかったし、開幕戦では、ホスト国のカタールが試合終了間際に2点のリードを奪われると、観客はいっせいにスタジアムをあとにしたという。

(訳者註:今回の記事はスイスの新聞『Le Matin』が出典。アジアのサッカーをヨーロッパがどのようにみているのかがうかがい知れるし(記事中のウズベキスタンの話題について、ちょっとした皮肉も混じっているのかな?)、最近のアジアサッカー界の情勢をコンパクトにまとめてあるので訳してみました)



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posted by cyberbloom at 17:55| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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