去年はルパン生誕100年記念だった。「ルパン3世」ではなく、本家のアルセーヌ・ルパンの話だ。モーリス・ルブランによる「怪盗ルパン」シリーズは世界で5千万部を売った冒険活劇の大作だが、100周年を記念して、本続的な映像化作品が登場した。「ルパン3世」ではなく、小さいころに「怪盗ルパン」シリーズを読んで心躍らせた人も多いだろう。シリーズの様々なエピソードを取捨選択して、綻びることなくストーリーを仕立て上げているが、宮崎駿監督の「ルパン3世−カリオストロの城」の元ネタであるカリオストロ伯爵夫人も登場。本家のルパンのキャラは、架空の孫の「ルパン3世」と重なり孫うが、これだけ作りこまれた魅力的なキャラもそうない。
時代的には、ベル・エポック(1900年代)のパリが舞台になっている。オペラを見たあとのセレブな人々が集った「カフェ・ド・ラ・ペ」や、カルティエのブティックが当時のままに再現されている。ダイアモンドやエメラルドなどの高級ジュエリーもシーンの中に散りばめられ、ゴージャスなファッションも一見の価値あり。
ルパン役はロマン・デュリス。「スパニッシュ・アパートメント」のちょとダサめのシャイなお兄ちゃんというイメージが強い。ルパン役と言われてもピンとこなかったが、新たな役柄を開拓している。
角川エンタテインメント (2006/04/07)
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昔、原作に夢中になった人なら、きっと。
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