
FBNでもご紹介した久々のジャームッシュの新作は、クールで、チャーミングで、そしてどこかヌケたところがホッとさせてくれる映画でした。殺伐とした内容の映画が多かった中、こういう作品が観られたことが嬉しい。もう一度観たいなあ。

前回ご紹介した「父親たちの星条旗」と二部作を成す作品で、ほとんどが日本人キャストなのですが、「父親〜」よりもイーストウッドらしさを感じました。戦争という重く深いテーマを、情に流されることなく、常にニュートラルな視線でドライに描ききる監督の力量が今回も遺憾なく発揮されています。渡辺謙をはじめ、俳優たちの演技にも誠実さが感じられます。

昨年のカンヌ映画祭に出品されて高く評価されていた作品で、文字通り「暴力」がひとつの幸福な家庭を崩壊させる物語。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役だったヴィゴ・モーテンセンの新たな一面が見られます。悲惨な話なのに、どこか笑える要素も含まれている、不思議な味わいの映画です。
来年は、もう少し落ち着いて映画を観られたらなあと思っています。それにフランス映画ももっとご紹介できるようにならねば! それでは、皆様どうぞよいお年を。
exquise@extra ordinary #2

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元憲兵を演じた加瀬亮の「犬が悪いんじゃない」には泣きました。端役の名もなく死んでいく日本兵たちの演技も素晴らしかったですね。
ヒストリー・オブ・にはなんだかとてつもなくおかしいシーンがあったりして、笑えないはずなのに笑ってしまう、さすが変態クローネンバーグって感じでした。不気味おかしいとはこのこと。
割りにかぶったものをご覧になっているようでexquiseさんの記事、また楽しみにしています。
硫黄島の加瀬亮、よかったです。犬の話に弱いので、あのエピソードはクッときてしまいました・・
クローネンバーグの映画ってやっぱりおかしいですよね。「ヒストリー・・」は妙に心に残る作品でした。
黒カナリアさんの記事は私も楽しみにしています。2006年度ベスト映画などお聞かせ頂けたら嬉しいです。