2006年12月31日

小説バトン 黒猫亭主人編

>> Q1:今読みかけの本もしくは読もうと思っている本
☆大沢在昌『砂の狩人』上下(幻冬舎文庫)
『サン・スポ』の連載をまとめたもの。大沢作品は、取り敢へず読むことにしてゐるが、やはりハードボイルドは「文体」こそ命だ。
☆江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』(集英社文庫)
劇団の女優に借りた。彼女とは「江國ともだち」なのだ。江國作品は、「美味しいモノを涎が出る風に描く」文体が特徴ではないか。

>> Q2:最後に買った本(既読、未読問わず)
☆小沼丹『小沼丹全集』補巻(未知谷)
井伏鱒二の弟子、庄野潤三の友人にして、飄々たる文体が特徴の小沼丹は、もともとストーリー・テリングのうまいフィクション作家であったが、最初の奥さんを亡くしてから、完全なフィクションに興味を失なひ、「ノンフィクション・エッセー風フィクション」を書くやうになる。もちろん、「現実」と呼ばれるものほど fictif なものはないからであらう。

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 吾輩は猫である

>> Q3:特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊
☆夏目漱石『吾輩は猫である』(岩波書店)
小学生のときにハマリ、文体・かなづかひ・ペンネーム等に影響をあたへた作品。
☆安部公房『密会』(新潮社)
中学生のときにハマリ、幻想風味へと引き込んだ作品。
☆井上ひさし『珍訳聖書』(新潮社)
高校生のときにハマリ、ドンデンガヘシなどのケレン味ある芝居世界へと引き込んだ作品。
☆別役実『そよそよ族の叛乱』(三一書房)
大学生のときにハマリ、「哀しげなユーモア」を醸し出す文体を考へさせた作品。
☆ロマン・ガリ『白い犬』(角川文庫)
大学院生のときにハマリ、「不機嫌の時代」てふ文学研究を思ひつかせた作品。でも、ぼくは言語学者なので、文学研究はせえへんのやけどね。


黒猫亭主人

■誰かから回ってきたわけでもない「小説バトン」。今回は黒猫亭主人さんでした。みなさんの読書生活の参考にしていただければ幸いです。


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posted by cyberbloom at 12:31| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 枕流遑々録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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