私が初めて「リサとガスパール」に出会ったのはおよそ2年前。地元のとある雑貨店で、ウサギか犬だかはっきりしないモコっとした生き物のグッズを発見し、その癒しっぷりに卒倒。あの焦点の定まらないぐるぐる黒目に吸い寄せられ、すぐさま虜になってしまった事をつい昨日のように思い出す。それから少し後、友達に「リサとガスパール」の絵本原画展に誘われ、絵本としてのリサガスに出会った。何と愛らしいベタ塗り仕様か。これぞまさに夢の絵だと、新鮮な感銘を受けた。可愛いものは、やはり可愛い。五味太郎氏の「きんぎょが にげた」を私の絵本における第1次ブームとすると、リサガスこそ第二次ブームの座に輝くことうけあいだ。
私の大好きなシーンは「ガスパール こいぬをかう」のラストで、寝転んだガスパールが沢山の子犬にかこまれているところだ。自分も犬みたいなくせに子犬を飼うなんてあんた!しかもじゃれあっている!とツボを突かれた。それに何とも綺麗な青を使ってくる。こういったキャラクターの可愛らしさとストーリーのほのぼのさ、それに陽気で自由な色使いの組み合わせという、ベタながらもきちんとストライクゾーンに入れてくる仕事が、大ヒットへの道を切り開いたのだろう。
リサとガスパール、二人のかもし出す温かさによって、一体何人の人がほんわかとした気持ちになっただろうか。私も実際、受験でピリピリしたときは何度も助けられた。神経質になっている私は、絵本コーナーで簡単に感涙したあと、いささか爽やかな気持ちで空気のよどんだ参考書コーナーへと進むのだ。当然のごとく現実という天敵にわき腹を突かれ、すぐに私はげんなりとなってしまうが、それでも今は淡い思い出だ。何はともあれ、今でも時々応援隊として駆けつけてもらっている、私の本棚に住む二匹の可愛い生き物に、心から感謝している。
■ちょっと解説:リサとガスパールは、鮮やかな色彩の絵の具を使ったのびのびと温かいタッチと、ユニークな物語が組み合わさって描かれた絵本シリーズ。児童書のデザイナーだったアン・グッドマンと画家ゲオルグ・ハンスレーベンが出会い、1999年に「リサ ひこうきにのる」がフランスで出版された。現在までに21冊以上のシリーズを手掛け、日本では19冊が翻訳されている。赤いマフラーをしている白いリサは女の子で、青いマフラーをしている黒いガスパールは男の子。二人は一見ウサギか犬のように見えるが、実は空想上の生き物で、悩み事があると相談しあう仲良し。彼らも彼らの家族も普通に人間と生活している。
Y・T(K大D学部)
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「リサ&ガスパール」シリーズたくさん出てて、もっと読みたいです。絵もお話も良いですよね^^
気がつけば某百貨店の原画展には毎回足を運んでます。
リサとガスパールが日本に来るお話(シリーズ最新?)もあるので、そちらも読んでみたいと思います。
この記事はtkさんのリサガスの記事に触発されて、tkさんの後輩(D学部)が書いてくれたものです。本人は自分の記事が載っていることをまだ知らないかも。リサガスの輪が広がるといいですね。