2007年10月29日

Je suis ''troisieme-but'' ?

2007.10.29yoshida.jpgこの記事を読んでくださっている一部の人たちはご存じでしょうが、ぼくはサッカーに負けず劣らず野球が好きで、そのためかねてから当ブログで「フランスの野球」のことについてもなにか書いてみたいと思っていました。そして現在その情報を地味に集めている最中なのですが・・・(今度まとめて紹介します)、そのまえに根本的に整理をしておかなければならないものがあります。

それというのはフランス語の野球用語です。もともと歴史的にみて日米間では野球の交流が盛んであったため、野球が好きな日本人なら英語の野球用語と日本語のそれとを両方とも苦もなく使い&聞きわけるでしょう(ピッチャー=投手、ランナー=走者、ヒット=安打)。つまり野球用語にかぎっていえば日本語と英語には非常に親近性があるわけです(ちなみにアメリカの野球ファンは「サンシン」という語を知っているそうらしいですしね)。ところが日本語とフランス語にはこうした野球用語の互換関係が構築されていないというか、要は(使う機会がまずないからでしょうが・・・)日仏辞典などにも載っていないため、フランス語ができようができまいが、フランス語の野球用語を一見してすぐに理解するって訳にはいかないのですね。

たとえば、野球について書かれたこんな表現をみつけたのですが:

Les coureurs n'ont pas toujours a courir vers le but suivant.

一見してすぐにこの文章が要求する意味を読みとるのは、ちょっとむつかしいです。とりあえず直訳してみると「走る人は、かならずしもつぎの目的{=ゴール}にむかって走る必要がない」くらいでしょうか。そこから「走る人=coureur」ってのはまあ「ランナー=走者」のことを指しているのだろうと推測がつきますが、「目的=but」っていうのが、なんのことだかすぐにはわからない。それでbutというフランス語の野球用語を調べていくうちに、たとえば「一塁手=ファースト」「二塁手=セカンド」というポジション名がそれぞれフランス語では「premier but」、「deuxieme but」というらしく、ここからbutというのが「塁=ベース」ということがわかります。そうして、ようやくさきの文章が「走者(=coureur)はいかなるときにも進塁(=courir vers le but suivant)せねばならないわけでない」と理解すべきだということがわかるわけですね。そのほかにも、たとえば「Retrait sur les prises」ってのは、どうやら「三振」を意味するらしいのですが、いくらフランス語が堪能であっても、字面だけみてこれが三振とわかる日本人はまずいないでしょう(フランス人の大多数もおそらく意味がわからないでしょう)。このようにフランスの野球事情を調べるにあたって用語の整理をしておかないことには話がさきにすすみません。

ってことで、いま現在フランス語の野球用語と格闘しております。くわしくは来週のエントリーで用語対応表やコメントを残すつもりですが、とりあえずきょうはフランス語の野球用語をクイズ形式にして以下にいくつか用意しておきました。フランス語のできるひとは、それが野球のなんにあたるか考えてみてください・・・。

ちなみに、ぼくが週末の草野球で本業にしているのはサードなんですが、これはフランス語では''troisieme-but''というそうです。発音するとトロワジエーム・ビュとなりますが、どうも異質な&間抜けな響きがあるなぁ・・・。「サードゴロ」ってのはトロワジエーム・ビュ・テランとかいうのだろうか。

またこれを機会にあらためて、野球と言葉の関係を考えてみましたが、よくよく思えば「ストライク」ってのはなかなかインパクトのある言葉ですよね。要するに、「ストライク」というかストライクボールというのは、「バッターが打てる範囲の球」というのがだいたいの定義で、そのため、そのコースにきたボールに対して審判が「ストライク!」というわけですね。これ、日本語というか関西弁にすると「打たんかい!」となるわけで、まぁ実際、ぼくが野球をしているとき、見逃し三振した場合なんかはベンチの連中から「打たんかい!」と罵声を浴びせられるんですが、これってまぁ、まずは審判から「ストライク! バッターアウト!=打たんかいな! おまえ出ていけ!」といわれ、ついでベンチにすごすごと帰ってからもチームメートから「ストライクやないか! 打てや!」と追い打ちをかけられているというわけで、言葉の暴力といってもいいんじゃないだろうか。またさらに「疲労からくる疲れ」「いわゆる赤いレッドですね」「春のスプリングキャンプへようこそ」「状態のいい状態」「プレーボール、よーいどん」との冗語的名言を数多く残した長嶋茂雄さんのことを思いだすなぁ。

superlight

*フランス語の野球用語問題
初級編
1) lanceur 2)receveur 3)baton 4)frappeur 5)sauf
中級編
1) fourchette 2) coup sur 3) Voltigeur de centre 4) ballon sacrifice 5) glissante
6) feinte illegale 7) chandelle
(中級編は野球そのものか、フランス語のスポーツ用語にくわしいとなんとか対応できるかもしれません)

上級編(回答絶対無理編)
1) marbre 2) amorti 3) manche 4)point merite

答えは「続きを読む」にて

初級編
1) ピッチャー 2)キャッチャー 3)バット 4)バッター 5)セーフ
中級編
1) フォークボール 2) ヒット 3) センター 4) 犠牲フライ 5) スライダー 6) ボーク 7)フライ
上級編(絶対無理編)
1) ホームベース 2) バント 3) イニング 4)防御率


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posted by superlight at 21:16| パリ ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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