2008年02月06日

フランスで中国語

かつて,日本の大学で英語以外の言語といえばドイツ語かフランス語が定番であり,他の外国語を選択する余地はなかったとのことだが,近年,中国語の人気が非常に高いことは周知の通りである.
遠いヨーロッパの国の言語よりも,中国語なら,近い将来,仕事で使う可能性が高いだろうというわけだ.
実利性を考えた故の中国語人気.
もちろんそれは日本に限ることではない.

フランスのラジオ局 Europe.1 の2月4日付けの放送によると,近年,フランスの中学,高校で中国語を学ぶ生徒が急増しているとのこと.
履修者数は,アラビア語,ポルトガル語,ロシア語を上回り,今では5番目に人気がある外国語ということらしい.
放送では紹介されていなかったが,中国語より上位にある外国語は,英語,ドイツ語,スペイン語,イタリア語といったところだろうか.

フランスでの中国語の人気も,言うまでもなく,中国の経済発展に由来する.
フランス文部省の担当者によると,20年前ならば,漢字の美しさや未知の言語のエキゾチスムといったところが中国語選択の主な理由だったが,ここ数年は,将来仕事で使う可能性に備えてと考える生徒が大部分を占めるらしい.
所変われば品変わる,という諺もあるが,どこへ行っても人は似たようなことを考えることも,また事実である.



キャベツ頭の男@どうってことない風景

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posted by cyberbloom at 01:08| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | どうってことない風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アメリカでは中国語とのバイリンガル教育をはじめた小学校もあるそうですよ。この国はまず国策ありきだからですかね。
Posted by noisette at 2008年02月06日 12:25
遅れましたがコメントをどうも.
アメリカ予備選挙が連日話題になっていますが,アジア系やヒスパニック系は概ねクリントン支持のようですね.
アジア系,ヒスパニック系はカラードではあるが,オバマ氏が大統領になると黒人のみが優遇されるのではという危惧があるようです.
世の中は単純にはいかないものです.
とはいえ,たとえ実利目的であるにせよ小学校でのバイリンガル教育って楽しそうですよね.
ちんぷんかんぷんになってくると泣き出す子供なんかもいたりするんでしょうか.

Posted by キャベ頭 at 2008年02月12日 22:32
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