子供の保育園の担任の M 先生に、「これを訳せませんか」と1枚の紙を渡された。それにはあるゲームの遊び方が書かれていた。直輸入品のゲームのマニュアルに訳がついていなかったらしい。しかし、それはドイツ語だった。「ドイツ語はわからないので、知り合いに聞いてみます」と、とりあえず受け取り、後日、ドイツ語の先生に訳してもらった。それは MIKADO というゲームだった。調べてみると、ドイツだけでなく、フランスでもポピュラーなゲームらしい。それは数十本の箸のような棒を使う。まず、その束を片手で握って、平らな面の上で放す。それらは重なり合って崩れるが、その一本一本を他の棒を動かさないように取っていく。それぞれの棒に付いてるストライプの数で(色で分けているものもある)、点数が異なる。mikado(帝)と呼ばれる棒が20点でいちばんポイントが高い。以下、samurai(侍10点)、mandarin(官吏5点)、bonze(僧侶3点)、cooli(労働者2点)と続く。帝は1本しかなく、労働者がいちばん多い。日本で言うと、「将棋崩し」みたいなものだろうか。
□How to Play Mikado(ちょっと画質が悪い)
Mikado の歴史は古く、5世紀にすでに仏教の本に出てくる。どう見ても、箸文化に起源があるとしか思えないが、古い元型となったゲームがあり、それが形を変えていくつかの文明に広がったようだ。19世紀のフランスでは jonchets(ジョンシェ)と呼ばれ、箸は象牙で出来ていて、端っこにはトランプのキング、クイーン、ジャックに似たシンボルが付いていた。今の Mikado は19世紀に中国で広がったヴァージョンのようだ。
実はフランスで「チョコでコーティングしたスティック状のビスケット」は Mikado という商標で売られている(写真、上)。私はてっきり、日本の「ポッキー」を真似て作ったので、「日本といえばミカド」という安易な連想で名前が付いたのだと思っていた。しかし、考えてみれば、ポッキーの形態はゲームの Mikado そのものである。
ところで、お菓子の Mikado といえば、フランスではちょっと下品な CM で知られている(18歳未満のお子ちゃまは見ないでね)。普通の時間帯に流れていたと記憶しているが、ポッキーと違って、Mikado は大人のお菓子ということなのだろうか。
□Mikado - CM version 1
□Mikado - CM version 2
また、80年代、フランスに Mikado という男女のデュオがいた。彼らの「冬のノフラージュ Naufrage en hiver」(細野晴臣のレーベル)はエレポップの名曲で、今でも授業で聴いている。今で言うと、トミー・フェブラリーのようなテイスト。84年にドゥルッティ・コラムと一緒に来日公演をしたのだが、私の思い出のコンサートのひとつである(当時の「Fool's Mate」に私の書いたコンサート・レビューが載っている)。楽屋でちょっと太めのパスカル嬢とお話しもした。□Mikado - Naufrage en hiver
cyberbloom
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ブログ覗くの遅くなってすみません。
なんしかパソコン開くの嫌いなんで(笑)
携帯でmixiばっかですから。
そんなことより、明日早速遊んでみようと思います♪
では、またドトールで(爆))[電柱]д ̄) チラリッ