2008年06月10日

フェルメールの少女と白い男たち

数年前のある6月,留学中,遊びに来た親戚の付き添いでオランダのハーグへ.
マウリッツハウス美術館に所蔵されているフェルメールの「真珠の耳飾り」を観たいとのこと.

「真珠の耳飾りの少女」のみならず,「デルフトの眺望」,レンブラントの「解剖学講義」など,ふむふむ,これは高校の美術の教科書にのっていたなと頷きつつ見学を終え,運河沿いに歩いていると白い男たちのオブジェが…

DSC00179.jpg

V字型の漆黒の台座の上に白い5人の男がたくましく並び,半透明のボディーの内部ではライトがゆっくりと点滅している.
立ち止まり,まじまじと眺める.
クールでコンテンポラリーな芸術作品のようであるが,どこかおもしろい.

というわけで「おもしろカッコ良い」ものと定義する.

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は,テレビや雑誌で頻繁に登場するが,ハーグ訪問以来,フェルメールの少女を目にする度に,この白い男たちが脳裏をよぎる.
あたかも頭の片隅で,フェルメールの絵が視界に入ってくる瞬間を待ち構えているかのようである.

もちろん,悪い人たちではなさそうなので,今のところ問題はない.
ただ,脳裏をよぎるだけでなく,屈強な体つきを活かして力仕事でも手伝ってくれたら良いのにと思うが,当然,そのようなことはあり得ない.

芸術作品とは,やはり精神的なものなのである.




キャベツ頭の男@どうってことない風景

rankingbanner_03.gif
↑クリックお願いします

FBN16.png
posted by cyberbloom at 18:38| パリ | Comment(1) | TrackBack(0) | どうってことない風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
不思議な雰囲気を醸している写真ですね。背景の方がむしろ非現実的に見えます。ハーグは行きそびれた街のひとつですが、足を運びたくなりました。フェルメールを観るのが第一とはいえ...
Posted by rien at 2008年06月11日 01:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。