2006年12月25日

宮本&アレックスがザルツブルク移籍へ

日本関連情報

miyamoto12.25.jpg

宮本(G大阪)アレックス(浦和)がザルツブルク(オーストリア)へ移籍

今年のドイツW杯でも活躍した、サッカー日本代表の「頭脳」と「左サイドのスペシャリスト」がオーストリア一部のザルツブルクに移籍することが決定しました(チームの公式ホームページをみてみると宮本選手はすでに選手登録の手続きが進んでいるようで背番号は17番となっています)。ザルツブルクは現在オーストリア一部リーグで首位を走る強豪チーム。来年度のUEFAチャンピオンズリーグに出場する可能性も濃厚で、両選手がセルチックの中村俊輔選手などと欧州の大舞台でマッチアップするような夢も実現するかもしれませんね。

伊藤翔、フランス2部グルノーブルへ

ito12.25.jpg今年度の全国高校サッカー選手権にも出場する、中京大中京高(愛知県)の伊藤翔選手がフランス二部グルノーブルに入団することが決定。イングランドの名門アーセナルの監督ベンゲルをして「和製アンリ」といわしめた18歳の逸材が、若くして単身ヨーロッパリーグに飛びこむことになりました。
(ちなみに余談ですが、伊藤選手は今年アーセナルの入団テストに合格していたものの、伊藤選手にはイギリスでの労働ビザが発給されないことが判明し入団を断念。イギリスでは、過去二年間のA代表マッチに75%以上に出場しないと外国人選手には労働ビザがおりないからなのですね。偶然ですが、さきのニュースでとりあげた宮本選手、アレックス選手も以前にイングランドのチームからオファーを受けたものの、おなじ理由で入団を断念したことがあります。イングランドでプレーするためにはまずは常時日本代表に選ばれることが条件となるのですね・・・)


高原好調を持続

ドイツ一部リーグ、フランクフルトに所属する高原選手(27)が好調を持続しています。今季の公式戦通算ゴールはすでに10。そのほとんどがチームの勝利に貢献するゴールであり、地元での評価もうなぎのぼりのようですね。また、この絶好調の日本人FWはオシム・ジャパンの救世主となるかもしれませんね。このところの活躍を受けて、オシム監督は「これで日本のFW不足も解消されるかもしれませんね」とコメントしていますが、もともと高原選手は運動量の豊富さがセールスポイントのひとつ。これはオシム監督の「考えて走るサッカー」のコンセプトに合致し、さらに今後この好調さを持続すれば日本代表FW陣の大黒柱となることまちがいないでしょう。


海外情報
barca.gar12.25.jpg
バルサの敗戦に号泣する日本の少年

なんとも微笑ましい話です・・・。


さすがインテルという名前をもつだけのことはある・・・

イタリア・セリエAで首位を快走するインテルが、リーグの連勝記録に並ぶ11連勝を飾りました。今季の通算成績は18試合で15勝3分0敗。まさに無敵といってもいいでしょうね。ところで、とくに今季のインテルの陣容を眺めてみると、こりゃいったいどこの国のチームだと思えるほどの多国籍軍となっています。たとえば、今月23日(土)の対アタランタ戦の先発メンバーを挙げてみると・・・

GK:ジュリオ・セザール(ブラジル)

DF:アンドレオッリ(イタリア)、ブルディッソ(アルゼンチン)、マイコン(ブラジル)、サネッティ(アルゼンチン)

MF:マクスウェル(ブラジル)、カンビアッソ(アルゼンチン)、スタンコヴィッチ(セルビア)、ヴィエラ(フランス)

FW:クレスポ(アルゼンチン)、レコバ(ウルグアイ)

イタリア人選手がひとりしか出場していない・・・。しかもこの試合に交代出場して、ゴールを決めたのはアドリアーノ(ブラジル)、またアルゼンチン代表のソラリも交代出場していますが、まるでブラジル&アルゼンチン代表をベースに各国の優秀な選手をかき集めてきたようだといっても過言ではないでしょうね・・・。

ちなみに、インテルには以下のような世界的プレーヤー(各国代表選手)が在籍しています・・・。

イタリア:トルド(GK)、マテラッツィ(DF)、グロッソ(DF)
アルゼンチン:サムエル(DF)、リカルド・クルス(FW)
コロンビア:コルドバ(DF)
ポルトガル:フィーゴ(MF)
フランス:ダクール(MF)
スウェーデン:イブラヒモヴィッチ(FW)

まったく、BチームをセリエAに送りこんでも上位に食いこんできそうなほどの豪華なメンバーですね・・・。


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2006年12月11日

週間情報

12.11.1.jpgクラブワールドカップ

きのう12月10日にいよいよ「FIFAクラブワールドカップ2006」が開幕しました。以前は「トヨタカップ」の愛称で知られた大会で、その当時の出場クラブはヨーロッパと南米の大陸王者のみ。この2大陸のレヴェルがとびぬけているため、実質的に世界ナンバーワ1のクラブを決める大会といってよかったのですが、去年から大会方式が変更。世界6大陸のクラブ王者が激突する大会と生まれかわりました。これにより、たとえば過密日程が問題となっているヨーロッパや南米のクラブには負担を強いることになりそうですが、逆にサッカー後進国にとっては、「公式戦=真剣勝負」で世界トップクラブにチャレンジできるチャンスが設けられたことになるわけで、サッカー界全体の底上げに貢献し、サッカー界にとってプラスの方向になることは間違いないでしょう。残念ながら、今大会は日本のクラブは大陸選手権の段階で敗退してしまいましたが、来年度たとえば「浦和レッズ対バルセロナ」なんて対戦が実現したら、ものすごい騒ぎになるでしょうね。

なお、今大会の参加クラブは以下の6つです。

ヨーロッパ代表 :バルセロナ(スペイン) 
南米代表    :インテルナシオナル(ブラジル) 
オセアニア代表 :オークランドシティ(ニュージーランド)
北中米カリブ代表:クラブ・アメリカ(メキシコ)
アジア代表   :全北現代(韓国)
アフリカ代表  :アルアハリ(エジプト)

*きのうの開幕戦後の感想・・・

きのう10日の開幕カードはオークランドシティ対アルアハリ。

12月10日(日)19:20開始 アルアハリ 2−0 オークランドシティ
[得点者] フラビオ(後半6分)、アブータリカ(後半28分)

結果は2−0でアルアハリが勝利を収めたわけですが、そうした結果以外になかなか見所満載の一戦だったように思います。以下、項目に分けてそのことを記していってみましょう。

「第三世界」のサッカーって・・・

日本人にとって世界のサッカーを地域ごとに分類するとすれば「ヨーロッパ」「南米」「その他」となるんじゃないでしょうか? ヨーロッパや南米からはサッカーの情報がたくさん流れてくるけども、アジア、アフリカ、北アメリカなどからはなかなか入ってこない、結果的に「その他=低レヴェル」といっしょくたにしてしまいがちです。けれども、地域ごと国ごとにそれぞれ絶対に特徴(サッカースタイルからその地域のサッカーをとりまく環境まで)はあるわけで、さてさて、今回どのようなクラブがやってくるのかとぼくも楽しみに開幕戦を待ち望んでいました・・・。
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2006年12月04日

週間情報

takahara12,4.jpg海外日本人選手
3日のドイツ・ブンデスリーガ第15節で、フランクフルトに所属する高原選手がアウェイのアーヘン戦に出場し、見事ハットトリックを達成しました。前半14分に先制点を決めたあと、同43分に勝ち越し点、後半16分にも追加点をあげ、チームの3−2での勝利に貢献。ヨーロッパ一部リーグでの日本人FW初の快挙となります(過去には今年10月にMFの中村俊輔選手がスコットランド・リーグで達成)。これで今季通算6点目、得点ランキングでもリーグ6位に食い込んでいます。

ところで、以前の「週間情報」でも書きましたが、FWのゴールってのはほんとに嬉しいですね。点をとるために前線に配置されているわけですし。というか、これを機にどんどんFWというポジションへの意識が日本でも高まっていくことを願っています。日本人の国民性ともからむのかもしれませんが、どうも日本ではバランサーとしてのMFに人気が集まる傾向があり、実際、中田英選手や中村俊輔選手など、おおくの優秀なMFを輩出しています。ところが、これまで日本が輩出したワールドクラスのFWの選手といえば釜本邦茂と三浦カズくらいのものでしょうか。そもそもFWってのは、唯一「わがまま」が許され、「一芸」が評価されるポジションで、近年では守備をまったくやらないロナウドやロマーリオ(ともにブラジル)など、もう少し前ではお世辞にも「上手い」といえないゲルト・ミュラー(ドイツ)などがいますが、いずれも世界有数のゴールゲッターとしてその名を轟かせています。つまり守備なんかしなくとも、華麗なシュートでなくとも「ゴールは決めてやる」という気概が大事なポジションだといえるかもしれません。その意味で「気分は最高。これでモチベーションがあがってくる」と試合後に高原選手はコメントを残していますが、この「ゴールの感覚」を忘れずにこれからもどんどんゴールを積み重ねていってほしいものですね。


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2006年11月27日

「アマチュアリズム」ってそもそも必要なの?(2)

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*アマチュアリズムの起源

では、アマチュアリズムというこの奇妙な概念は、そもそもいつどこでどのような経緯で生まれたものなのでしょうか? じつのところ「金銭あるいはそれに準ずる対価を受けとることなしに、なんらかのスポーツに好んで従事する」ことをあえて選びとるというこのアマチュアリズムは、そもそも選民思想的な背景のもとに生まれた概念だともいえるのです。このことを知ればアマチュアもしくはアマチュアリズムという言葉のイメージがガラッと変わるのではないでしょうか? では具体的にこれがどういうことなのかみていきましょう。

アマチュアリズムは、19世紀末、近代オリンピックの創始者ピエール・ド・クーベルタンによってはじめて言葉として明確に定義されたものだといわれています。けれども実質的にこの概念は19世紀中頃のイングランドで生まれたものだといえます。

19世紀に入るとサッカーやラグビーなど現在も広く親しまれているスポーツ競技がつぎつぎに発明&整備されるようになりました。19世紀になってイングランドでスポーツがつぎつぎに誕生した理由はいくつか挙げることができますが(当時のイングランドの教育界や宗教界において運動を通じた人格形成論が台頭してきたことが、その一番の理由ではないかといわれています)、いずれにしてもそういったスポーツ競技にはパブリックスクールの学生や一部の富裕層のみが参加していました。当時労働者階級には経済的にも時間的にもスポーツをする余力がなく、結果的に学生や富裕層がその担い手となっていました。そしてこうしたスポーツが誕生した当初は、アマチュアという言葉自体、積極的に使われることはほとんどありませんでした。というのも当時スポーツはプレーするためのものであって、それにお金を払って観戦したりスポンサーとなって選手に報酬を払うという習慣がなかったからです。したがってスポーツをする人=アマチュアであり、それをわざわざアマチュアと呼ぶ必要がありませんから、当然といえば当然ですね。

ところが19世紀中頃になると事態に変化が見られるようになりました。それは労働者階級のスポーツ界への進出によって引き起こされました。イギリス経済の成熟とそれにともなう労働法の整備により、労働者に経済的にも時間的にも余裕が生まれました。結果、労働者も休日にこぞってスポーツをたしなむようになったのです。そしてそして・・・。ここにいたって、それまで必然的に「アマチュア」のみによってプレーされていたスポーツ界にある意味で前代未聞のできごとが起こったわけです。それというのはスポーツ界におけるプロ選手の誕生となります。

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2006年11月13日

「アマチュアリズム」ってそもそも必要なの?(1)

amateur.jpgさてさて、きょうのエントリーはスポーツ界における「アマチュアリズム」をテーマとさせていただきます。アマチュアリズムはあたかも「崇高な思想」であるかのように賞賛されることがありますが、ぼくは個人的にはかなり胡散臭い思想ではないかと思っています。では、それはどうしてなのか? 以下にそのことを述べてみましょう。


*アマチュアリズムって?

まずはスポーツにおけるアマチュアとはそもそもどういうものなのか? その定義ですが:

「金銭あるいはそれに準ずる対価を受けとることなしに、なんらかのスポーツに好んで従事するひとや団体」

くらいでしょうか。そもそも「アマチュアAmateur」とは語源的に「〜愛するひと」ということを意味し、そしてスポーツ界におけるアマチュアとは、「プロフェッショナル(あるスポーツを職業としておこなうひと。通称プロ)」と対比されつつ、なんらかのスポーツを愛しそして対価を受けとることなしにプレーするひとのことを指すことになります。

では「アマチュアリズム amateurism」となるとどうでしょうか? もともと「イズム ism」とは「主義、主張、流儀」などの意をあらわす接尾辞で、つまりうえにあげたアマチュアの定義を自らの態度、方針として選びとることを指しているといってさしつかえないでしょう。

ところで、このアマチュアリズム。どことなく胡散臭い響きがあるように感じられないでしょうか・・・? 

というか、自分を例にだして申し訳ないのですが、ぼくは毎週日曜日になると草野球をやっています。もちろん、用具代などで自腹を切ることがあるばかりで、自分のプレーのおかげで金銭をえたことなど一度もありません。そのため、「金銭あるいはそれに準ずる対価を受けとることなしに、なんらかのスポーツに好んで従事するひとや団体」という定義にのっとると、たしかにぼくはアマチュア選手です。

ただただ。では、そんなぼくがアマチュアリズムをもっているかというとそんなことはありません。むしろ、実際のところはぼくとおなじように、アマチュアリズムをもたずに野球なりなんなりプレーしているアマチュア選手のほうがおおいのではないかと思います。

それはというのも、アマチュアリズムというのをもう一度定義してみますが、これは「金銭あるいはそれに準ずる対価を受けとることなしに、なんらかのスポーツに好んで従事する」ここまではアマチュアの定義ですが、ではこれを多数のアマチュア選手たちが「自らの態度、方針としてあえて選びとっているか?」、といわれれば全然そんなことはないように思われるからです。

つまり「あえて」そうなったのではなく、「自然」とそうなっているだけというのがほんとうのところでしょう。ただ漠然とあるスポーツが好きだから、自腹を切ってでもプレーする。でも、もし自分の技能が高くそれをみせることによって報酬=仕事を得られるのならば、ぼくもふくめてほとんどの選手は「アマチュア」を辞めて「プロ」になりたがるでしょう。その意味で、逆説的なことにアマチュア選手の大多数は、アマチュアリズムなるものをもっていないといえるのです。

そしてこうしてみるとアマチュアリズムがある意味で奇妙な概念に思えてこないでしょうか? 

つまり本来主義主張ってものは、自然状態では実現できないものにたいして、人間が意志の力によって勝ちとったり維持したりするものです。ところが現実を見渡すとまず現在巷でスポーツをプレーしているひとのほとんどはアマチュアです。ある意味アマチュアリズムが実現した状態といえるでしょう。ただ、いま実現しているものも将来失ってしまうかもしれません。そのため、現状を維持することが肝要となりますが、幸か不幸か、これからだれがどんな努力をせずとも、まずこの傾向は続くことでしょう。自分もふくめてですが、こういっては申し訳ないものの、ほとんどのアマチュアの選手たちのプレーをみてお金を払おうというひとはまずいないだろうといえるからです。つまり、アマチュアリズムとは努力をしなくとも実現&維持できることにたいして、あえて主義主張をしていることになっているのですね。

(以下次週に続く。次回は「アマチュアリズムの起源」について述べていきたいと思います)


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2006年11月06日

週間情報

takahara.jpg海外日本人選手
5日のブンデスリーガ第10節、フランクフルト(独)に所属する日本人FW高原直泰選手が対ボルシア・メンヘングラッドバッハ戦で決勝ゴールを決めてくれました(今季2点目)。開幕から引き分け続きで、なかなか波に乗れなかったチームに貴重な一勝をプレゼントするかっこうとなりました。このゴールをきっかけにレギュラーの座をつかんで、どんどんゴールを重ねていってほしいものです。目指せ、日本人FW初の二桁得点!

また、中村選手(セルチック)と松井選手(ル・マン)はともに持ち味を十分発揮したアシストを記録しています。中村選手は得意のCKから、松井選手は得意のドリブル突破で敵陣深く進入し、そこからゴール前に絶妙のクロスボールを送りアシストを記録。もうこの両者の活躍は週末の「日常事」となった感がありますね。ちなみに中村選手には最近風格が漂いはじめてきたような気がするのですが、どうでしょうか。円熟味が増してきたのか、プレー全体にいい意味での余裕があり、そこから虎視眈々と相手ゴールに迫っていく。リーグトップクラスのチームに所属することによって「勝ち癖」が身につき、「サッカーのツボ」をしっかりつかめるようになってきてるのではないかと思います。

ところで、今週末は以上のように日本人選手の活躍がおおくみられましたが、彼らがオシムジャパンでどのようなプレーをしてくれるのかいまから楽しみですね。今年いっぱいは海外組の代表招集の見込みはないものの、現在協会はスタッフを派遣して彼らの動向を個別に調査している模様です。オシム監督は個々の選手の印象については口を閉ざすことがおおいので、彼らをどのように評価していてそして今後起用していくのかは現段階ではまったく予想がつきませんが、はやくみてみたいものですね。

また、最後に気になる情報が。スイスのバーゼルで活躍する中田浩二選手にJリーグ復帰の噂がささやかれています。先日の試合で鼻を骨折し連続試合出場記録がとぎれた中田選手ですが、元所属チームの鹿島アントラーズが獲得を目指している模様。守備にほころびのみられる鹿島が、ディフェンスのユーティリティープレーヤーである中田選手の再獲得を目指しているようです。


海外リーグ
今節の各国リーグは首位のチームが勝星を取りこぼし、順位が入れ替わるなどちょっとした波乱含みとなっています。

lyon.jpg*フランス リーグ・アン第12節
リヨン  0−1 レンヌ 
ナンシー 2−1 ボルドー
ル・マン 3−2 オセール
(リヨンは勝点31で首位。2位ナンシーは勝点22。ル・マンは勝点17で10位)

*イングランド プレミアシップ第11節
マンチェスターU 3−0 ポーツマス 
チェルシー    1−2 トッテナム
(マンチェスターUが勝点28で首位。2位チェルシーは勝点25)

*スペイン リーガ・エスパニョーラ第9節
セビージャ 2−0 オサスナ
バルセロナ 1−1 デポルティヴォ・ラコルーニャ
(セビージャは勝点21で首位。2位バルセロナの勝点は20)

*イタリア セリエA第10節
インテル 2−0 アスコリ
パレルモ 2−0 サンプドリア
(インテルとパレルモはともに勝点24で首位。3位ローマの勝点は20)

*ドイツ ブンデスリーガ第10節
ブレーメン    1−1 コットブス
シュツットガルト 4−2 アーヘン
フランクフルト  1−0 メンへングラッドバッハ
(ブレーメンは勝点20で首位。2位シュツットガルトの勝点は18。フランクフルトは勝点13で10位)

*スコットランド プレミアリーグ第13節
セルチック 2−1 ハーツ
(セルチックは勝点34で首位。2位ハーツは勝点21)


ところでところで。今季リーグ戦初黒星を喫したリヨンですが、先日11月1日のチャンピオンズリーグ・グループリーグの第4戦ではディナモ・キエフ(ウクライナ)に勝利し、見事グループリーグ突破を確定させました。同組の強豪R・マドリード戦もふくめてこれまでの4試合すべてに勝利し、得点9失点0の堂々たる成績。現在国内リーグ5連覇中、チャンピオンズリーグでも3年連続ベスト8と、着々とヨーロッパサッカーシーンで確固たる地歩を占めつつありますが、その勢いはとどまるところをしりませんね。また、機会をあらためて当エントリーでリヨンの特集をおこなってみたいと思います。


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2006年10月30日

サッカー豆知識(2)−サッカー界を劇的に変えた事件、ボスマン判決って?

kazu.jpgさてさてきょうは、現代のサッカーシーンを劇的に変えてしまった事件、「ボスマン判決」について紹介しましょう。じつのところ、昨今日本人選手の海外リーグ移籍が盛んになっているのにはこの判決の影響がおおいにあるといえるのですが、では、その「ボスマン判決」とはいったいどんなものだったのかみていきましょう。

もともとヨーロッパ各国のサッカーリーグでは、所属クラブは契約が満了したあとでも選手の保有権をもち、そしてもしその後選手が他クラブに移籍するとしても移籍金を受け取ることがなかば慣例となっていました。つまり、選手はクラブを移籍するときどういう形であってもクラブの了承がなければ移籍ができないことになっていたのですね。ところが、1990年のことそういった慣例に挑戦するサッカー選手があらわれました。J-M.ボスマンというベルギーのサッカー選手です。

ボスマンは1990年にベルギー二部リーグのFCリエージュとの2年契約を完了。その後、フランス二部リーグのダンケルクからオファーを受け、ボスマンは移籍を希望しました。けれどもリエージュは契約が完了しているにもかかわらずボスマンの保有権を主張し、そのオファーを拒否しました。そのうえボスマンを自チームに選手登録することもなく、ボスマンをいわば失業状態に追いこんだのです。

これを受けて、ボスマンはクラブの保有権の放棄を求めるために、クラブとベルギー・サッカー協会を相手取り訴訟を起こすことにしました。そして1990年11月にベルギーの裁判所はボスマンの主張を全面的に支持し、ボスマンはクラブに拘束された期間の給与を失業保険というかたちで受けとり、フランス三部リーグのクアンタンへの移籍が認められることになりました。

そしてボスマンの訴えはこれだけにとどまりませんでした。ボスマンは「自分とおなじようなサッカー選手たちももっと自由に活躍の場が求められるように」と、さらにヨーロッパサッカー連盟とベルギー・サッカー協会を相手取り、EU司法裁判所に訴訟を起こしました。ヨーロッパのサッカークラブのいう保有権は、EU規約に照らし合わせると、雇用主に拘束されることなく自由に働く場をえることができるという労働者の基本的人権を侵害しているというのがボスマンの主張でした。

結局、事態を重くみたヨーロッパサッカー連盟やベルギー・サッカー協会からさまざまな妨害工作を受けつつもボスマンは粘り強く裁判を争い、そして1995年12月15日、ボスマンは勝訴の判決を手にすることができたのです。これを「ボスマン判決」といいます。
その勝訴判決の内容ですが、
1.クラブは選手との契約が満了した場合、移籍金を受けとることなく、自由に移籍を認めなければならない。
2.EU加盟国およびETFA加盟国の国籍をもつ選手たちは、外国人枠に制限されることなく、自由にその加盟国内のクラブに所属することができる。

といったものです。ベルギーの一無名選手の、自分の身を守るための戦いが、結果的にはヨーロッパ全体のサッカー界を震撼させるようなできごとに進展したというわけですね。さてさて、そしてこの「ボスマン判決」ですが、では具体的にはヨーロッパサッカー界にどのような影響を及ぼしたのでしょうか? 

次回のエントリーでこのことを述べてみたいと思います。


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2006年10月16日

週間情報

海外日本人選手

nakamura.jpg週末の試合で日本人選手のゴールラッシュがみられました。まずはセルチック(スコットランド)の中村選手が14日のダンディー・U戦でハットトリックを達成。得意のFKでなくいずれも流れのなかからの得点でしたが、これで今季通算4ゴールとなりリーグ得点ランキング4位にも名乗りをあげました。首位を快走するセルチックの中心選手として今季も大活躍中です。それにしても日本人選手が海外一部リーグの公式戦でハットトリックを達成したのははじめてじゃないかな? 

また、バーゼル(スイス)の中田浩二選手は、15日のシャハウイゼン戦の前半に今季初ゴールをマーク。ゴールという結果を残した中田選手ですが、彼もまた現在スイスの名門チーム、バーゼルの主力として欠かせない存在となりつつあります。今季これまでリーグ戦、UEFAカップなどの公式戦16試合すべてに先発フル出場。ポジションは最終ラインで守備を固めるセンターバックなので、もちろんゴールは喜ばしいけれども、DFは記録としては出場試合数でその実績を評価すべきかもしれません。公式戦連続試合フル出場記録がどこまで続くのかにも注目したいところです。

そしてそして・・・。こうしたMFやDFの日本人選手がゴールという結果を残す一方で、海外組FW陣の苦闘は続きます・・・。高原選手(フランクフルト 独)、大黒選手(トリノ 伊)、鈴木選手(レッドスター セルビア)など和製FWが今季、各国のリーグ戦で挙げたゴールは高原選手の1ゴールのみ(ちなみに週末の試合では高原、大黒が途中出場。鈴木はベンチ入りせず。いずれも無得点)。個人的には、やはりFW陣のゴール映像をみたいものだが・・・。


海外リーグ
各国リーグの首位チームが順当に勝利しています。
milan.jpg
*フランス リーグ・アン第9節
リヨン 2−1 サンテチエンヌ 
(リヨンは勝点25で首位。2位マルセイユは勝点20)

*イングランド プレミアシップ第8節
マンチェスターU 3−1 ウィガン 
チェルシー 1−0 レディング
(マンチェスターUが勝点19で首位。同19のチェルシーは得失点差で2位)

*スペイン リーガ・エスパニョーラ第6節
バルセロナ 3−1 セビージャ
(バルセロナは勝点16で首位。2位バレンシアの勝点は13)

*イタリア セリエA第6節
インテル 2−1 カターニア
(インテルは勝点14で首位。2位ローマの勝点は12)

さて。ちなみにセリエAですが、首位インテル、2位ローマに続く3位はパレルモ(12)。4位ウディネーゼ(11)、5位シエナ(11)、6位リヴォルノ(11)となっています。あれれ、ACミランやユヴェントス、ラツィオといった名門&強豪チームは今年は不調なのか・・・? と思いきや、ご存じのかたもおおいと思いますが、これらのチームは今季ペナルティ処分を受け、勝点を剥奪されたかたちで開幕戦をスタートしたため下位に沈んでいます。

今季ペナルティ処分を課されたのは以下のチーム:
ACミラン:勝点マイナス8でシーズンスタート
ラツィオ :同マイナス11
レッジーナ:同マイナス15
フィオレンティーナ:同マイナス19
ユヴェントス:セリエB降格

いずれも今季開幕前のイタリアサッカー界を揺るがせた八百長スキャンダル(審判などの買収)に関わったとされるチームです。そのため、第6節終了時点で、ACミランはなんとか「借金(罰金?)」を返済したものの(3勝3分で勝点4 13位)、ラツィオ、レッジーナ、フィオレンティーナの勝点はそれぞれ「−1」「−7」「−10」となっています。いずれのチームも好調な滑りだしで、もし減点処分がなければ上位に食い込んでいたはずなのですが、ACミランをのぞけば、いまだ勝星のないパルマ(1分5敗で勝点1 16位)より順位がしたとなっております。まったく悪さはできないものです・・・。
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posted by superlight at 20:45| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

サッカー豆知識(1)―フランスリーグって?

さてさて、ドイツW杯が幕を閉じ、現在サッカー界は4年後の南アフリカ大会にむけて仕切り直し、小休止といったところ。ってことで、いまはサッカーについての基礎知識を整理するのにちょうどいいタイミングかもしれません。こうした「サッカー豆知識」を知っていれば、サッカーの世界の奥行きがぐっと広がることでしょう。そこで、今後しばらくサッカー用語、戦術、歴史、伝説的プレイヤーなどを説明、紹介する企画を立ちあげてみようかと思います。

ところで、この企画をなんて命名しようかと考えたんですが、いい案が思い浮かばないのでそのまま「サッカー豆知識」とさせていただきます…(ちなみに「サッカー1週間」ってのも、サッカー界でこの一週間に起こった出来事を紹介するというコンセプトだったので、そのままネーミングしました。ぼくって、ネーミングが苦手なんですわ…)

ってことで、きょうのお題は「フランスリーグって?」。FBNらしくスタートさせたいと思います。

ligue1.jpg

フランス・リーグ
*基礎情報
リーグ発足:1932年(2002年、名称を「ディヴィジョン1」から「リーグ・アン」に変更)

歴代優勝チーム:サンテチエンヌ10回、マルセイユ&ナント8回、ASモナコ7回、リヨン5回

*2006〜2007シーズン・レギュレーション
チーム数:20チーム
リヨン、ボルドー、リール 、ランス、マルセイユ、オセール、レンヌ 、ニース、パリ・サンジェルマン、モナコ、ル・マン、ナンシー、サンテチエンヌ、ナント、ソショー、トゥールーズ、トロワ、ヴァランシエンヌ、スダン、ロリアン

試合形式:ホーム&アウェイ方式・2回戦総当たりの計38試合。下位3チームがリーグ降格。

開催時期:2006年8月4日〜2007年5月26日(おもに金、土、日に開催)

外国人登録枠:EU加盟国選手の登録は無制限。それ以外の国籍は3人までベンチ入り、出場可。
UEFAチャンピオンズリーグ出場権:1〜3位。

現状についてronaldinho in psg.jpg
人気、実力ともに、イタリア(セリエA)、スペイン(リーガ・エスパニョーラ)、イングランド(プレミアリーグ)、ドイツ(ブンデスリーガ)といった「ヨーロッパ4大リーグ」につぐ位置づけとされています(UEFAリーグランキングでは現在4位)。また、サッカー名門国でありながらクラブレベルのヨーロッパ最高のタイトル「UEFAチャンピオンズリーグ」を獲得したことが一度もありません(1993年にマルセイユが優勝したものの、のちに八百長疑惑でタイトル剥奪)。その理由としては、所属チームは法的足かせによって選手の年俸が抑制される傾向にあるため、そのため有力選手やせっかく育てたユース出身の若手選手など(フランスのユースシステムは現在世界随一といわれています)を他国のリーグに引き抜かれることなどが挙げられています(最近では、ジダン、アンリ、ヴィエラ、トレゼゲなどはいうにおよばず、ロナウジーニョ(ブラジル)、ドログバ(コートジボワール)、アデバヨル(トーゴ)といったドイツW杯で活躍した選手も元々はリーグアンでその才能を開花させ、他国リーグに渡ってゆきました)。けれども、最近では2004年にモナコがチャンピオンズリーグ決勝に進出、また、現在リーグ5連覇中のリヨンが3年連続でベスト8に進出するなど、代表チームの活躍に続けとばかり、少しずつヨーロッパ内での地歩を固めつつあります。また、植民地問題などの歴史がからみ身体能力に優れる黒人選手が多いリーグとしても知られています。
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2006年09月19日

サッカー1週間番外編(superlightの休日)

こんばんは。superligntです。

さてさて。きょうのサッカー1週間は番外編ということでお願いします…。きょうは野球の試合がありましてさきほど午後8時帰宅。現在足腰が痛みへろへろ状態です。そんなわけで今回のエントリーは埋め草コラム的に、試合報告(?)と草野球を通じての雑感ということでお願いします…。

きょうは大阪北部の河川敷野球場で試合がありました。公式戦でもなんでもなくただの練習試合だったんですが、対戦が決まったのはほぼ半年ほど前。それはというのも対戦相手が散髪屋さんのチームだったからです…。彼らは年明け早々に「月曜日の祝日」を念頭において一年間の対戦スケジュールを組んでしまっているそうです。業界に応じた事情がいろいろあるもんですね…。

ちなみに、そんな彼らの試合前の練習をみていて、突き指でもしたら仕事に差し障りがあるんちゃうやろかと、他人事ながらも心配していたんですが、まさに彼らは仕事を心配していた模様。無理な打球はとりにいかないし、セカンド、サード、ショートの内野陣はファーストにワンバウンド送球。ピッチャーは山なりのボールを投げ、コントロールを意識した投球練習をしていました。

それらをみて、きょうは案外楽に勝てるかな、そう思ったのですが、結果は―1対5で敗北…。うちのチームの打線は山なりのボールに対して個人的エゴに走り、全員長打狙い。そしてフライをあげるは(野球用語では「天ぷら」)、ボールの上っ面を叩いて、ぼてぼての内野ゴロで凡打の山を築きました。そんな調子でポンポンポンとゲームが進み中盤戦に入ると今度は焦りから(なにせピッチャーのコントロールがいいんで四球がほとんどない)早撃ちが目立ち、結果ヒットらしいヒットもでないまま打線は沈黙。しかも相手には四球でランナーをためられてからポカンと一発長打を打たれてこれが決勝打。うちはそこそこ実力はあるはずのチームなんですが、まったく油断大敵だった…。あとから考えると(ある意味最初からわかっていたのだが…)相手チームは「手を抜いていた」だけで、そこそこうまかったんじゃないか。要所は締めてきてたしなぁ…。ちなみにぼくもレフトオーバーの長打を狙って大振りし最初の2打席はいずれもぼてぼてのサードゴロ。最後の打席はしおらしくミートを心がけたのですが結果センターフライ。ラストバッターとなり試合が終了しました…。

ところでところで。じつはきょうのこの試合、ぼくらも助っ人をなんとかかき集めて9人メンバーをそろえて試合に臨んだんですが、現在草野球界ではどのチームもメンバー不足の問題に苦しんでいます。これはいわゆる少子化問題の影響を遠からず受けているからだと思います(というか、これは学校のクラブ活動や地域の子ども向けスポーツクラブとも共通の悩みの種といっていいでしょうね。最近は高校野球でも試合に必要な人数が足りないため、「合同チーム」で公式戦にのぞんでいるチームが増えているという話も耳にします)最近、ぼくの周囲でもチームの解散やチーム同士の合併話は日常茶飯事となっていますし、全国的にみても各市町村の主催する野球大会の参加チームはどんどん減少傾向にあるのだとか。草野球界も少子高齢化の問題と無縁ではないのですね。


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2006年09月14日

サッカー界と野球界−「外」のサッカー、「内」の野球(最終回)

football.jpgさてさて、これまで3回に渡って連載してきた「「外」のサッカー、「内」の野球」の最終回となります。日本のサッカー界と野球界を比較し、「外への意識」&「内への意識」という観点からそれぞれの業界のすぐれた点や問題点などを指摘してきましたが、いかがだったでしょうか? 

ball2.jpg今回のシリーズではとくに最終的にどちらのスポーツ界がすぐれているかを判断したり、こういった面を改善せよと提言したかったわけではありません。そうではなくて両界がどのような組織構造をもっているか、社会のなかでどういう位置づけにあるのかをお伝えできればと思っていました。一見なんの関係もないスポーツであるとはいえ、比較することによって両者の性格がそれぞれ浮き彫りになると考え、さらにはそれを通じてスポーツ人気とナショナリズムの関係、国民性と競技スタイルの関係などをすこしでも考えていただければと願っていました。結局のところ、ぼくが伝えたかったのは両者のちがいというよりはむしろこの部分、つまりスポーツとそれをとりまく「外的要因(組織構造、社会情勢etc…)」の関係についてであるといいかえてもいいかもしれません。

さてさて・・・。ちなみに今回このふたつのスポーツ界を比較してみましたが、それは子どものころからもちつづけている疑問がきっかけでした。サッカー&野球大好き少年であった数十年前のぼくの疑問:
「どうして日本にはプロサッカーリーグがないんだろう?」
「どうしてサッカーは日本代表チームが国際試合をするのに、野球は日本代表チームを結成して国際大会に出ないんだろう?」
「どうしてプロ野球中継は毎日流れているのに、(しかも周りにサッカーをしている人や好きな人はたくさんいるのに)サッカー中継は流れないんだろう?」
「どうして南海がダイエーになるんだろう(ぼくが小学生当時、大阪に本拠地を置いていた「南海ホークス」が「ダイエー」に身売りされました)?」
etc…

素朴な疑問ばかりですが、とにかく子どもながらに不思議に思っていたものです。サッカーには日本代表の試合があるのに、プロリーグはない(サッカープロリーグがあれば野球中継とどちらをみるか迷っただろうな…)。プロ野球は毎日TV中継でみているものの、その選手たちが結集する代表チームの試合はない(落合や野茂、清原らの代表チームがみたかっった・・・)。楽しんで日夜両スポーツに接しているなかで、こういった疑問もっといえば不満のようなものがありました。結局、大人になったいまでは両界の組織構造、社会的におかれた環境がそもそも違っていることがその原因であることがわかるようになり、子どものころの素朴な疑問は解消されました。
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2006年09月05日

サッカー界と野球界−「外」のサッカー、「内」の野球(3)

さてさて、前回のエントリーでは、
@野球界は「外(世界)」が必要ないほど「内(国内)」に深く根ざしている。
Aサッカー界は「外」への依存度が高く、それにくらべて「内」への意識が低い。
といったことを述べました。そして、日本サッカーのさらなる発展のためには「内」への意識が不可欠となるのでは?と締めくくりましたが、今回はそれがどういうことなのかを話題にしていきたいと思います。

きょうはまずサッカー日本代表オシム監督のコメントを紹介することからはじめてみましょう。

1.jpg「日本がイングランドやドイツの真似をしたってしかたない。それでは二番煎じにすぎず、もしかしたら追いつくことができるかもしれないが追い越すことはできない。そもそも彼らとは身体能力などが違うのだから、むしろ日本人にあったサッカーを日本人はやるべきだ」

これは一見当たり前のことをいっているようですが、現在の日本サッカー界の「停滞ムード」とあわせて考えてみるとなかなか意味深な言葉ではないかと思われます。つまりここ10数年間、サッカー日本代表は右肩上がりの成長を遂げてきましたが、ドイツW杯でのグループリーグ敗退にみられるように世界の大きな壁のまえに成長曲線が停滞気味。サッカー一流国数歩手前までは来ているのかもしれませんが、その仲間入りをするのには経験などまだまだ足りないものがたくさんあるでしょう。そして、その足りないもののなかには「日本」と「サッカー」という言葉が結びついたときに生まれる「日本のサッカー」というのもあるのではないかと思います。

2.jpgつまり「世界の大きな壁」といってはみましたが、こういった「外(世界)」のスタンダードを具体的に担っているのは個々のサッカー強豪国であり、逆にいうとそういった国々がその個性(身体能力&国民性etc...)を活かして世界的スタンダードを作り上げていっているといえるわけです。イングランドなら「イングランドサッカー」、ドイツなら「ドイツサッカー」、おなじく「ブラジルサッカー」、「イタリアサッカー」といったふうにです。

けれども日本は他国のサッカースタイルには敏感だけれども、自身のスタイルに関してはまだ確立できていないどころか、それにまだ自覚的ですらないのではないかと思います。あるいは知将オシム監督にそういった日本サッカー界の現状を見事に見抜かれているのではないかという気さえします。たしかに日本代表は「外」のスタンダードに目を配り、世界に追いつけ追い越せと努力はしている。けれども、世界のサッカー強国のスタイルを真似たり、世界基準のサッカートレンドに自らの背丈をむりやり合わせようとしているきらいがあるのではないでしょうか(註1)。そしてオシム監督の言葉は、そんな真似事をするのではなく、自らの個性=長所=短所に自覚的になり、まずはそこからスタートすべきだとの忠告の意味が込められているのではないかと思います。つまり「外」ばかりみるのでなく「内」をもっと意識せねばならないということですね。
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2006年08月28日

サッカー界と野球界−「外」のサッカー、「内」の野球(2)

yakyu.jpg前回では「外(世界)」への関心度という観点からサッカー界と野球界を比較してみました。そこで、
@世界的に広く普及していることやW杯などの国際大会の存在が、日本サッカー界の意識を「外」へとむけさせる。
Aその一方で野球界に関しては、世界的普及度の低さや国際大会の「不備」のせいで「外」への意識が希薄になりがちである。
などといったことを述べました。

そして、今回のエントリーでは「内(国内)」という観点から日本のサッカー界と野球界を眺めてみるとどのような違いがあるか? このことを話題にしてみましょう。

tigers.jpgまず、両競技の国内での浸透度ですが、個人的にはこれはまだまだ野球のほうに軍配があがるのではないかと思っています。

たとえば、近年野球人気の低下が指摘され、観客動員数などは減少傾向にあるといわれています。ただ、シーズン中はほぼ毎日試合が行われるにもかかわらずまだまだ連日10万人以上の観客を動員しているのもまた事実です。毎日毎日数万人ものひとびとを動員するスポーツなど、日本ではほかに見あたらないと思います。かつてのように国内スポーツの人気をほぼ「独占的」に支配してきたころとくらべて人気が落ちたというだけで、あるいは「市場独占度」の割合が低下しただけであって、国内においてその存在感はまだまだ群を抜いて際だっているのではないでしょうか(註1)。さらには、「野球用語」が日常言語に浸透している点も見逃せないと思います。「直球勝負」、「ピンチヒッター」、「リリーフ」、「逆転サヨナラホームラン」、「敬遠」など、このほかにも日常の会話で何気なく使用される言葉に野球用語がかなりたくさんあり、おそらくは野球にそれほど通暁していないひとたちでさえ、これらの用語の意味するところはだいたい理解できるのではないでしょうか。これはたしかに普段気づかれないことかもしれません。けれども、観客動員やTV視聴率、競技人口、市場規模などといった数字として目にみえることとはべつに、野球用語が日本語として市民権をえていることこそが、かえって野球という競技が国内に深く根ざしていることを物語っているのかもしれません。そして、前回のエントリーでは野球は「外」への意識が希薄だと述べました。けれどもこれは「内(国内)」に深く根ざしているので、わざわざ「外」へ目をむける必要がないからだともいえるでしょう。

urawa.jpgその一方で、野球界とくらべるとサッカー界の「内」への浸透度はまだまだではないかと思います・・・。たとえばW杯におけるあの熱狂度をふまえれば、国内トップリーグ、Jリーグへの関心はあまりに低すぎるといえるでしょう・・・。もちろん浦和レッズやアルビレックス新潟など、ホームゲームでスタジアムをほぼ満員にするチームもあります。つまりこれらJリーグクラブへの熱烈なサポーターはたくさんいます。ただ、そういった熱烈なサポーターと普段何気なく(日本代表チームの試合なら)観るひとたちとのあいだでサッカー界の「内」にたいする温度差はかなりあると思います。これは個人的印象なので断言するには引け目を感じますが、後者のひとたちのほとんどはJ1に所属するチームの名前すら挙げられないのではないでしょうか。W杯の試合となると視聴率を50%以上も獲得するというのに、国内リーグの事情についてはほとんどしらないひとが多数を占めるといったことは、少なくとも日本サッカー協会など、国内サッカーの中枢を担うひとたちにとっては由々しき事態でしょう。現状では、サッカーはたしかにいま人気があるけれども、だからといってサッカーが国内に深く根ざしているというわけでもなく、サッカー「日本代表」の「外(国外)」での活躍に、つまりサッカーそのものではない「外的要因」に現在のサッカー人気の何割かは支えられているといっても過言ではないと思われます。

ところで、「べつにそれでもいいじゃないか。そもそもJリーグよりは海外リーグのほうがレヴェルは高いし、みていておもしろい」。「海外に目を向けて、つねに高いレヴェルを志向すべきだ。そのほうがサッカー後進国の日本のためにもなる」という意見があるかもしれません。ただ、ぼくもこれらの意見が正しいと思うものの、その一方で、「内」を蔑ろにしすぎじゃないかという気もします。

ぼく個人としては、たとえば今後日本サッカーがさらに成熟していくためには、Jリーグの、つまり「内」への意識の高まりも必要ではないか、そんなふうに考えていますが、続きは次回ということで・・・。

註1:私事となりますが、たとえばぼくの住むH市には、市の開催する公式トーナメントに参加する野球&ソフトボールチームだけで300近くあります。これに女子チームや公式戦に参加しないチームなどもくわえたら、下手すると500くらいはあるんじゃないでしょうか・・・。ぼくが野球&ソフトボールチームに入ったのは5年ほどまえなのですが、はじめて公式戦に参加し、そのトーナメント表をみたとき、参加チームのおおさにけっこう度肝を抜かれたものです・・・。H市は野球が盛んであることもたしかですが、「観る」以外にも、実際にこのようにたくさんのひとに「プレー」もされているというのも、日本における野球の浸透度の深さを物語っているでしょう。

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2006年08月17日

サッカー界と野球界−「外」のサッカー、「内」の野球(1)

wcup.jpg当ブログが「Cyber French Cafe」と呼ばれていたころから「サッカー1週間」を閲覧していただいていた方は覚えておいででしょうか? 一時期「サッカー界と野球界」という、サッカー界と野球界の組織構造を比較した記事を連載していたことがありました。当ブログが去年一時閉鎖されたのと同時に連載がストップしてしまいましたが、当ブログの管理人さんをはじめもう一度記事をアップしてほしいとの声を少数ながらいただいております(それでも嬉しいです…)。そこで、ちょうどW杯も終わりサッカー界も一息ついたといったところですので、ここいらであらためて現在日本でもっとも人気のあるスポーツである野球と比較してみることによって、日本(ひいては世界)においていまサッカーというものがどういうものであるかを確認してみたいと思います。サッカー界と野球界の比較なんてナンセンスじゃないか、とこういう声もあるかもしれませんが、両者はすでに「国内2大スポーツ」といってもいいすぎではないでしょうし、そんなわけで比較してみるとそれぞれの優れている点や問題点などがけっこう浮き彫りになってくると思います。と、こういったわけで不定期連載となりますが、今後「サッカー界と野球界」という企画を立ちあげることにしましたので、よろしくお願いします。

さて、きょうのお題は「『外』のサッカー、『内』の野球」となります。

現在の日本スポーツ界において、サッカーと野球は人気を二分しているといっていいでしょう。日本のスポーツ新聞などはこの両者の記事でほとんど埋め尽くされてますし、年がら年中、テレビで放送されるスポーツ番組といえばこの二つの競技くらいしかないと思います。さらに「あなたは野球派? サッカー派?」なんてな、一見ナンセンスな質問がありますが、両者が他のスポーツ競技の追随を許さないほど日本に浸透し、人気があるからこそこういう質問がなされるのだと思います。

さて、そんなサッカーと野球ですが、「サポーターはそれぞれの競技のどこに興味の中心があるか?」ということに注目してみると、日本スポーツ界において両者がどういう環境におかれているかがよく分かるのではないかと思います。つまりサッカー界における話題の中心は「世界のなかにおける日本サッカー=日本代表チームや海外クラブ所属選手の活躍」であり、野球界でのそれは「プロ野球ペナントレースや高校野球などの国内大会」と、サッカー界の場合は関心が「外」に向く傾向があるのにたいして、野球は「内」に向く傾向があるといえるのではないかと考えられます。そしてこの「外」に向くサッカー界と「内」に向く野球界にはそれぞれ一長一短があり、互いを鏡にして互いに見習うべきところがあるのではないかとぼくは考えています。

たとえば、日本サッカー界についていうと、代表チームの活躍というのは国民的関心事といっていいでしょう。国内で代表チームの親善試合があるとどこのスタジアムもほぼ満員になり、その試合を放映するTVの視聴率も軒並み好調(註1)。そしてなかでもW杯絡みとなると大陸予選、本戦ともに、普段はそれほどサッカーに興味がないひとでも「日本代表」チームの活躍に一喜一憂します。

そしてその理由はというと、世界に数あるスポーツのなかでもサッカーほど世界中に浸透したスポーツはなく、そのため、その語の本来の意味で「世界と戦う」ことになるのはスポーツのなかでもサッカーが随一だからではないかとぼくは思っています。またそのため、このところの「サッカー人気」というのを注意深くみてみると、それはサッカーそのものにたいする興味にくわえて、「世界と戦う」日本への関心が加味されているのではないかとぼくは思っています。もちろんこうした事態がいいのか悪いのか断言はできませんが、すくなくともサッカー界には「世界基準」が用意されており、そのためサッカー界というのは関心が「外(世界)」に向きがちになる傾向があるのだといえるでしょう(いわゆる「便乗組」といわれるサッカーよりも「世界と戦う日本」に関心があるひとはもちろんのこと、サッカー好きにならなおのこと「日本のサッカー」がどこまでやれるのかに関心が集まりますからね)。

wbc.jpgその一方で野球界は「外」への関心は比較的低い、あるいは低くならざるをえないともいえるでしょう(註2)。もちろん、近年は五輪にプロ選手を送りこむようになりましたし、今年春に行われたWBCで日本代表が優勝したときは日本中が歓喜の渦に巻きこまれました。ただ、もうすでに野球が五輪の正式種目から外されることが決定しましたし、WBCについてもアメリカのメジャーリーグ機構がなかば「ビジネス」として企画した大会ですから、興行収入がそれほど得られないということになれば、まずWBCは中止されてしまうに違いありません。そのため、「日本代表」と「野球」というふたつのことばの関係は、今後明るい未来が待っているというにはいいがたい状況です。また、野球は世界への普及度という面からはサッカーとは雲泥の差があり、いわゆる「世界と戦う」といったところで、サッカー界のそれとはことばの価値が違ってくると思います。サッカー界的意味での「世界と戦う」は「世界」が「世界中」を指すのにたいし、野球界的意味では「野球をしている地域」のことを指すといってもいいでしょう。これらのことは日本野球界のみで解決できる問題ではないので、日本野球界にとっては残念なことといわざるをえないのですが、いずれにしても日本野球界の「外」への関心は今後も低いまま推移することが予想されます。

では、サッカー界と野球界のそれぞれ「内」への関心はどのようなものか?
これについては次稿で触れてみたいと思います(註3)。


註1:現在、日本サッカー協会へ代表チームを通じて入ってくるスポンサー料は8年300億円にも上ると噂されています。

註2:じつは野球界にも、「国際野球連盟」主催のW杯なるものはすでに何十年も前から存在しています。これはべつの機会にあらためてくわしく述べますが、アメリカのMLB(メジャーリーグ機構)も日本のNPB(日本プロ野球機構)も国際野球連盟に加盟していない、つまり「トップ選手」たちが参加しないため日本での注目度はいまひとつです…。

註3:というか…。次稿でくわしく扱いますが、日本サッカー界の「外」への関心の度合いにくらべて「内」への関心の低さはいったいなんなんだろうか? というか、ちょっとクイズをだしてみましょう。今年のJ1リーグ全18チームの名前を挙げてみてください。答えは「続きを読む」にて…。
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posted by superlight at 19:51| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

新生日本代表出発

osim08.07a.jpgいよいよオシム新監督のひきいる日本代表が動きはじめました。前代未聞の2回に分けたメンバー発表ののち、きのう6日(日)にはその初練習が行われました。

今回のメンバーは以下のとおり:
GK
川口 能活(30) 179cm 78kg ジュビロ磐田
山岸 範宏(28) 185cm 84kg 浦和レッズ
DF
三都主(29)   178cm 69kg 浦和レッズ
 アレサンドロ
坪井 慶介(26)  179cm 67kg 浦和レッズ
田中マルクス(25) 185cm 82kg 浦和レッズ
 闘莉王
駒野 友一(25) 171cm 73kg サンフレッチェ広島
栗原 勇蔵(22) 183cm 72kg 横浜F・マリノス
MF
中村 直志(27) 175cm 70kg 名古屋グランパスエイト
鈴木 啓太(25) 177cm 67kg 浦和レッズ
山瀬 功治(24) 173cm 70kg 横浜F・マリノス
田中 隼磨(24) 174cm 64kg 横浜F・マリノス
今野 泰幸(23) 178cm 73kg FC東京
小林 大悟(23) 178cm 70kg 大宮アルディージャ
長谷部 誠(22) 177cm 65kg 浦和レッズ
FW
我那覇 和樹(25)182cm 77kg 川崎フロンターレ
佐藤 寿人(24) 170cm 67kg サンフレッチェ広島
田中 達也(23) 167cm 63kg 浦和レッズ
坂田 大輔(23) 173cm 65kg 横浜F・マリノス

選出メンバーについて
平均年齢24,89歳とドイツW杯のときから2歳以上も若返った今回の代表メンバー。初代表の選手が10人とフレッシュな顔ぶれに様変わりしましたね。普段Jリーグをみていないひとたちには「だれだこりゃ?」と思われる選手ばかりかもしれませんが、いずれも所属クラブで中心選手として活躍している選手ばかり。そして、すっかり様変わりしたMF陣には、山瀬選手や長谷部選手のようにパス出しよりもむしろドリブルで仕掛けていくタイプの選手が多く選出されていて、オシム監督の「走るサッカー」をまさに体現する形での代表選出となりましたね。ジーコ監督の時代は、中村選手、中田英選手などの「パサー」が重用されましたが、オシム体制下ではこういった「ドリブラータイプ」の選手が日本MF陣の鍵を握るようになると思います。ジーコ監督の「パスサッカー」から「ランニングサッカー」への切り替わりといったところでしょうか。

また、今回のメンバーをみていると「アテネ経由ドイツ行き」ならぬ「南アフリカ行き」となった感がありますね…。本大会登録前に落選した鈴木選手(予選まではチームのキャプテンをしていました)なども含めると、メンバーのほとんどが2004年アテネ五輪時のU23日本代表の選手たちとなっています。この選手たちの精神力はなかなかなもので、五輪予選のUAEラウンドで、メンバーのほとんどが下痢などで体調を崩し、立っているのもやっとという状況で、当予選の難敵であったUAEを見事撃破。当時の山本五輪代表監督は涙目で選手の健闘をたたえていましたが、こうしたハートの強さをもつアテネ五輪世代の選手たちにとっては、ようやく自分たちの出番が回ってきたと気合いもじゅうぶんでしょうし、奮闘を期待したいものですね。
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posted by superlight at 20:28| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

イビチャ・オシム、サッカー日本代表新監督(2)

さてさて、きょうのお題はオシム監督紹介の続きとなります。今回はオシム監督のサッカーがどのようなものかを話題にしてみましょう。

トルシエ、ジーコ、オシム
オシム監督のサッカーを紹介するにあたって、まずトルシエやジーコといった前任者と比較してみるといいかもしれませんね。個人的印象では、ちょうどトルシエとジーコの中間的スタイル(ややジーコよりかな・・・)ではないかという気がします。

osim.a.jpg「フラット3」という独自の戦術を駆使したトルシエ監督は、組織を重視する傾向にあり、選手選考についてはその戦術にかなった「駒」を選択し、攻守両面において細かい指示が出されていたといわれています(守備時のポジション取り、攻撃時の味方へのパスコース限定etc…)。選手個々のタレントよりまずは組織ありき、そこに人をあてはめるって感じですね。それと逆になるのがジーコ監督で、特定の戦術を駆使するのでなくまずは自らがベストだと思う選手をピックアップし(タレント重視)、試合をつうじてその選手たちの連携度をアップさせることによってチーム作りを進めました。こちらは自由放任タイプの指導者といえるでしょうね。

そしてオシム監督ですが、両者と比較した場合、選手選考に関してはトルシエ寄りの傾向にあるのではないでしょうか。今回のW杯にのぞんだジーコジャパンにたいして「サッカーにはバランスを保つために水を運ぶ役割の選手が必要。福西1人で水を運べるのか。中村、中田、小野はクラブで“1人”の存在であり、残り10人が守備を補っている部分もある。そういう選手が1つに集まってチームが成り立つのか」と独特の言い回しで苦言を呈していましたが、このようにチームが組織的に機能することを念頭におくため、チームのバランスがとれるような選手起用をする傾向にあります。

けれどもその一方で、こと戦術面に関しては、ジーコに近い考え方をもっているといえるでしょう。オシム監督は、選手を戦術でしばりつけることなく、むしろ個々の選手が頭を使い、自らのアイディアでプレーすることを要求します(なにせ「頭が良くないとサッカーをプレーはできるが、選手にはなれない」とまでいってますし・・・)。

また、オシム監督は4−4−2,3−5−2といったフォーメーションにもあまりこだわりがなく、自チームの選手構成、対戦相手に応じてフレキシブルに対応します(というか、先発メンバーはおろか練習メニューでさえも、当日の状況をみて臨機応変に決定します。チームに指示を出す「指揮官」というよりは、まさにチームの「観察者」といった感じですね。考えるよりまえに「見る」ことも忘れない監督です・・・)。この点についてもジーコ監督とおなじで戦術ではなく「選手間の連携」を重視するからだといえるでしょうね。選手の個性を見極めてからフォーメーションを決めるというやりかたです。トルシエのように戦術を重視する指揮官なら戦術理解を徹底するためにフォーメーションを固定したがる傾向にあるのですが、オシム監督の方はむしろ選手個々の能力を発揮できるようなチーム作りを目指しているといえるでしょう。

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posted by superlight at 21:47| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | SUPER LIGHT REVIEW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月24日

イビチャ・オシム、サッカー日本代表新監督(1)

(またもや記事が長くなったので、2回連載とさせていただきます)

Jリーグ発足(1992年)、W杯出場寸前にまでこぎつけた「ドーハの悲劇」(1993年)、念願のW杯初出場(1998年)、自国開催のW杯で堂々のベスト16進出2002年)。ここ10年右肩上がりの成長をとげてきたサッカー日本代表ですが、今回のドイツW杯では、周囲の期待を裏切るグループリーグ敗退という結果に終わりました。日本サッカーはここ10年で世界と伍して戦えるレヴェルにまで到達することに成功はしたものの、そこからさき、つまりサッカー強豪国&伝統国を打ち破ってW杯で上位進出する実力を身につけるまではまだまだ時間がかかり、苦しい状況が続くことでしょう(註1)。

(註1:個人的にはサッカー人気は今後しばらくは少し落ちるんじゃないかと思っています。サッカー日本代表を応援していれば、自分たちも成長しているような実感が得られるからというのが、最近のサッカー人気ならぬサッカー「日本代表」人気につながっていたのだと思います。1997年W杯予選突破を決めた試合直後に、中田英選手が「Jリーグも応援よろしくお願いします」といったように、たしかにまずは国内リーグが成熟しないことにはこれ以上の発展は見込めないでしょうね・・・。今年のJ1登録18チームの名前を全部いえるひとは国民の何%を占めるのだろうか・・・)

さてさて、きょうはそんな日本サッカー界の「我慢のとき」に進んで代表監督を引く受けてくれたイビチャ・オシムを紹介してみましょう。先日7月21日、ジェフ千葉の監督イビチャ・オシムが、日本代表監督に就任することが正式に発表されました。W杯期間中の川淵キャプテンの「失言」からはじまって、日本サッカー協会が監督問題で一悶着起こすのはもはや恒例となった感がありますが(・・・)、オシム氏と日本サッカー協会の強い希望の前にジェフ側が折れるかたちとなり、無事就任決定の運びとなりました(オシム氏の希望により契約内容は1年ごとに最高4年更新する形式)。

osim.jpg
名前:イヴァン・オシム(イビチャは愛称)
生年月日:1941年5月6日
国籍:ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴ)
身長&体重:191p、90s

略歴:
親日家
「オシム語録」と称される含蓄に富んだコメントと、万年中堅チームであったジェフ千葉を優勝争いに絡むチームに育て上げた実績で、すでにサッカーファンの間では有名であったオシム監督。じつは日本との縁はかなり昔にまでさかのぼり、初来日は1964年。ユーゴスラヴィア代表として東京五輪に出場し、日本戦でゴールもあげています(現日本サッカー協会会長川淵三郎氏もその試合に出場していました)。そのとき日本国内を旅し、その風土文化にひかれて以来、大の親日家になったのだとか。そのサッカー人生を日本で終えるために、ジェフ千葉の監督に就任したともいわれています。
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