第3位
ダージリン急行(ウェス・アンダーソン)
いつもヘンテコな家族を描いて独特のおかしみを醸し出しているウェス・アンダーソン作品のなかでも、今回はインドという国のなかで仲の悪い3兄弟の強烈なキャラクターがぶつかりあって、ユルいながらもいつになくパワーが感じられました。特に今までシリアスな映画でしか見たことがなかった俳優エイドリアン・ブロディのコメディアン気質が存分に発揮されていて新鮮でした。冒頭に小作品が配置されるなど作品自体のまとまりには欠けるかもしれませんが、この監督の傑作のひとつに入ると思います。映像も凝っていて美しいです。第2位
パラノイド・パーク(ガス・ヴァン・サント)
若者を主人公をした作品で、常に印象深いものを残しているガス・ヴァン・サント監督。今回もゲイブ・ネヴァンスをはじめとした少年少女たちのキャスティングが冴えていました。一見、かつての作品「エレファント」を思い出させますが、アプローチの仕方がまた違っていて、実験的な姿勢を失わない映画作りへの意欲が感じられます。映画を撮ることと文章を書くことが重ね合わされているのも興味深かったです。クリストファー・ドイルの抑えたカメラワークもすばらしく、スケボー映画としても見応えがあります。第1位
デス・プルーフ in グラインドハウス(クエンティン・タランティーノ)
実はタランティーノ作品については、サントラの選曲のセンスには感心するけれど、映画自体はこれまであまりピンと来るものがありませんでした。評価の高い「パルプ・フィクション」も、(脱力系が好きなはずなのに)あの独特のテンポになじめず「そんなに面白いかあ??」と密かに思ってたし、「キル・ビル」もそれなりに楽しんだけれど、何かしっくりきませんでした。それが今回、映画が好きで好きでたまらない監督の情熱と、あくまでB級映画にこだわるスタイル、とはいえ単なるレトロ映画回帰にとどまらず2部構成の形で新しい方向性に進もうとする意欲的な姿勢、といったものが全体からひしひしと感じられ、初めて心から面白いなあと思いました。セクシーでカッコイイ女の子たちが暴れ回る図は痛快です。毎年言ってますが、今年こそはもっと映画を観たい!です。デヴィッド・フィンチャーの新作(ブラピ&ケイト・ブランシェット出演)、コーエン兄弟の新作コメディ(こちらもブラピ出演)など今年公開の映画も楽しそうなものがすでに揃っています。1本でも多く鑑賞してこちらで内容をお伝えできればと思っています。
exquise@extra ordinary #2
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