乾燥しすぎで観光客で溢れたダブリンよりも、素朴な島の海岸線の小道を自転車で自由に走りまわれるのは最高だった。但しもちろん晴れてればーの話ですが。馬糞が臭うのはご愛嬌。土壌の乏しい島では牛糞、馬糞も貴重な肥料に違いない。

うわさのドン・エンガス(写真、上)まではまだ?えー、まだなの?と何度も行きかう人に尋ねつつ、それでも自転車で飛ばせば40分くらいだろうか。たまに猛スピードで駆け抜ける妖精めいた島の少年が「ハイヤ」っと声をかけていく。それにしても崖はまだか?またしても「崖」である。なんか崖めぐりみたいになってきたなあ、今回は。
でもこれは40分こいで、またその上最後の一キロは徒歩で登るのだけれど行っただけのことはありました。モハー・クリフのようにロープでさえぎられていない、勝手に端まで行って落ちたら最後の、全くさえぎるもののない崖の上で海風にさらされていると嫌なこと全て吹き飛んでいくようである。(こんな風に書くとそんなに嫌なことがあるのかと思われそうですが別にそうではない)
崖に打ち付ける波の砕ける様はやはり大西洋の荒々しさである。あ、あ、あ、気持ちいいー! 崖で座っていると知的な感じの女性が声をかけてきた。ゲール語を学びにアラン島に五回も来ているという。ダブリンに長く住んでいるのでとお勧めの場所を教えてくれた。確かに何もない島だがなんとなく魅せられるのもわかる気もする、ちょっと妖精のクイーンのような女性だった。

帰りのバスの中ではノルウェイの女の子Sと話が弾んだ。北欧の女の子はいいね。英語も聞きやすいし実に健康的です。きちんとした家庭で育てられた気立ての良い娘さんという感じ。医学生だという。同じくゴールウェイ(写真、下)に宿泊中とわかり、泊まっているB&Bがお勧めだと話すと「こんなこと聞いていいかしら、一泊いくらのB&Bなの?」と礼儀正しくたずねられた。60ユーロと答えるとえええっと驚かれた。今泊まっている所は20ユーロよーへえ!と今度はこちらが驚いた。ダブリンでは何と10ユーロのところに泊まったという。10ユーロってー
ひと部屋8人くらいのバックパッカー用の寮のようなところらしい。お姉さんにはもうそんなところに泊まる若さも気力もないが、学生ならば姉妹や友達と一泊10ユーロで二ヶ月くらい武者修行的な旅に出るのも楽しかろう。現にあちこちからたくさんの若者たちがきていた。EU内ならば1,2時間の国内旅行と同じ感覚で避暑に来られる。イタリア人は寂しがりやのイタリア人らしく友達同士でわいわいと、スペイン人は英語の勉強という名目で楽しく、アメリカ人は先祖の国を懐かしんで、でもまあ英語圏にしか行かない彼らはちょっとずるいけどね。
黒カナリア@こんな映画あんな映画+一人旅
↑クリックお願いします




