2010年01月04日

『アカデミア・サバイバル』―『高学歴ワーキングプア』から抜け出す

『アカデミア・サバイバル』(中公新書ラクレ、水月昭道著)、(やっと)読みました。

アカデミア・サバイバル―「高学歴ワーキングプア」から抜け出す (中公新書ラクレ)前作『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院』(光文社新書)に引き続き、現在の大学博士号修得者たちの就職問題が、現在の日本を取り巻く雇用の問題と実はリンクしている状況に鋭いメスを入れ、ますますパイが縮小する中で人を蹴落とすことに躍起にならざるを得ない大学を取り巻く環境に、どうしたら「いい空気」を少しでも取り込むことができるのか、具体案もたくさん盛り込んだ力作です。

読後の感動を早速著者の水月氏にメールでお伝えしたまでは良かったのですが、感動すると相手の迷惑も考えず暴走するくせがあるので、女性研究者の問題はどうお考えなのかもご意見を聞いてみたくなり、それに関しても長々とコメントしてしまいました。大学問題について語られる時って勝ち組男性目線からのことが多いような気がするのですが、「こんなアンフェアな日本(大学含む)なんて沈没してしまえ、海外で幸せをつかもう!」と考える人が増殖していることについては、いかがですか、と。

http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/ (日本の同調圧力に押しつぶされそうな人はこのブログを見る価値アリかと)

一握りの女性企業家はもてはやされる様になってきましたが、日本の労働環境は本当に女性に冷たい。しかし、実はさらにさらにひどいのが大学なのだ!なのだったらなのなのだ(@きっこ)。特に非常勤事務職員の方々への待遇がひどい。水月氏も今回大きく扱われている「くびくびカフェ」の方々には本当に頭が下がります。

http://extasy07.exblog.jp/ (あまりな日本の労働環境に対し、ついに立ち上がった人々のブログ。あきらめきった若者たち、いやすべての人たちに勇気と希望を与えるはず)

前にも書いたように水月氏に一度お会いしたことがあるのですが、文章にもそのお人柄が表れている様に大変謙虚な方です。思い切り引かれてしまったのかもしれません。丁寧なご返事をいただいたのですが(折りしも、大晦日に送りつけるという迷惑さ)、「アカデミア・サバイバル」の書評をブログで扱ってよろしいでしょうか、とお尋ねした部分には触れてありませんでした(涙)。

でも勝手に書いてしまいます(あ〜あ)。どうやったら儲かるか、という本が相変わらず席巻する今の世の中で、大学で学ぶことが人間として幸せに生きることにどのように役立つのか、と学びの重要さを問いかけた稀な本です。ご専門が「子どもの道くさ」なのも納得です。学歴信仰がすでに伝説と化してしまった現在、自分の価値を偏差値で図ることから自由になれるかも知れない、そんな一冊、学生の皆さんは必読です!!




noisette@ダマされない人生

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posted by cyberbloom at 12:22| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ダマされない人生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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