2006年10月20日

眠れない夜のための音楽=ロバート・ワイアット

寝るときに音楽を聴く、という習慣が私にはありません。寝場所まわりに音響設備がない、というのもありますが、最大の理由は、音楽を聴くと頭が冴えてしまうから。まぶたが落ちそうなときも、音楽を聴き出すと目が覚めてくる。だから私にとって「眠れぬ夜のための音楽」、とは結局のところ、その音楽をしみじみ聴いて「眠らないための音楽」、ということになりましょうか。ボリュームを絞ったプレーヤーで夜静かに聴いていたい音楽として真っ先に思い浮かぶのは、ロバート・ワイアットのアルバムです。


nothingcan.jpgロバート・ワイアットは1945年イギリス生まれ。もともとソフト・マシーン、マッチング・モウルというジャズ・ロックグループのドラマーでしたが、73年に転落事故に遭って下半身不随の身となりました。車椅子での生活になってから、彼はソロ・シンガーとして新しい音楽人生をスタートさせ、今でもすばらしいアルバムを発表し続けています。

彼の魅力は何と言ってもその歌声です。髭もじゃのおじさん、という風貌からは想像できない、まるで天から降ってきたかのような澄んだ声を聴くと、月並みな表現ではありますが「心が洗われる」気分になります。素朴でゆったりとした音をバックに流れてくる彼の清らかな声を、秋の夜長に電気を消した部屋のなかでしんみりと聴くのは感慨深いものです。

これまで数多く発売された彼のアルバムのなかで選ぶとすれば1982年発売の「ナッシング・キャン・ストップ・アス」でしょうか。かつて Cyber French Café 時代に書いたミュージック・バトンのエントリーで、「思い入れのある曲」として選んだ At Last I Am Free はこのアルバムに収録されています。残念ながら国内盤は廃盤のようですが、輸入盤はネットショップなどで入手できます。試聴はこちらで可能です(お姿も拝めます)。彼はジャズの名曲をカヴァーすることも多く、このアルバムでも Strange Fruit (奇妙な果実)を歌っていて、ビリー・ホリデイのそれとはまた異なった不思議なひとときを味わわせてくれます。


※今回は cyberbloom さんが Data Base のほうでされたエントリーを受けての投稿です。サイト違いなんですが、どうぞご勘弁を。

■「ヒズ・グレイテスト・ミッシーズ −ロバート・ワイアット30年の軌跡」(このベスト盤はAmazonでも入手可能です。At Last I am Free も収録)



exquise@extra ordinary #2


rankingbanner_03.gif
↑クリックお願いします!
databaseへ
posted by exquise at 01:35| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | extra ordinary #2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。