Q1.過去一番笑った映画
A : これは間違いなく「
ピンクパンサーシリーズ」でしょう。あのピーター・セラーズの無表情と洒落たいでたちから繰り出される予想できないぼけっぷりと、おまぬけな弟子とのやりとり。本当におなかを抱えて笑ってしまいます。DVDセットとかあったらうちに置いておくといいかもしれないなあ…音楽も最高。
Q2. 過去一番泣いた映画A :うーん。これはむつかしい。ここで泣いた!と思い出される映画は数々あるけれど、記憶に新しいところでは「
ミリオンダラー・ベイビー」。
貧しく、教育も希望もない女性のただひとつの夢。ただひとつ自信のあることーボクシング。それに全てをかけるひたむきな彼女と彼女を支える老いたトレーナー。母に愛されない娘と娘を失った父親が、お互いの存在の中に失った絆を見出していく。
試合で得たお金を持って家族に会いに行くも、女だてらにボクシングなんて恥さらしなーと冷たく追い返される。ここは父にお金を手渡そうとして拒否される「エデンの東」のキャルを演じたジェームス・ディーンの女性版のようで、親に受け入れられない子供の悲しみが痛みになって突き刺さってくる。順調に勝ち進む彼女を待っていた運命の残酷さにも胸が痛む。
実の娘に拒否され続けるトレーナーを演じるイーストウッド、その友人のモーガン・フリーマン。ボクサー役のヒラリー・スワンクの見事な演技と存在感。静かに胸に迫る音楽。ただ悲しいだけでなく、ちらほらと顔をのぞかせるユーモアのどれをとっても素晴らしい一本。見終わった後、ひとりでレモンパイを食べたくなるかも。
Q3.心に残る五つの映画■「
マイライフ・アズ・ア・ドッグ」
悲しいことがあると「宇宙船に乗せられて帰って来れないあの犬よりは僕はましだ」と自らを慰める少年イングマル。病気の母親と兄とも別れて引き取られた田舎の美しい自然と仲間たち。美少年サガとの出会い。イングマルの目を通してみた残酷かつ美しい世界。女の子たちのイングマルを巡る争いなんぞも結構おかしい。最後にサガが実は女の子でしたーとワンピースなど着て現れるのがちょっとがっかりなのだけれど。こんな美しいところで子供時代を送れたらなあーと思わせる一本。
■「
黒猫白猫」

本当は笑った映画にすべきかちょっと悩んだのだけれど。大好きなエミール・クストリッツァの作品。思いっきり陽性の笑えるロミオとジュリエットというか、もう半ばフリークショーと化しているところもあるのだけれど、東欧のロマの生命力にただただ圧倒されて笑ってしまうしかない。おかしな人々がわんさと出てきて、あくどい輩に小ずるい奴とかもいるのだけれど、最後にはみんなめでたしめでたしとなる。踊りだしたくなるような音楽とあいまって、へこんでいる時に見ると、もうそんなことどうでも良くなってきて、いいかもしれない。人間なんてただうまいもの食って笑って踊って生きてさえいればいいのさーそんな映画。
■「
ロード・オブ・ザ・リング・シリーズ」
これはもう、オタクの作り上げた傑作!オタクがいなければこんな見事な作品はうまれなかっただろうし、オタクでなければそもそも作ろうと思わなかっただろう。これはもう素直に偉大なるオタク(監督のピーター・ジャクソンのことです)ありがとう!こんなにも見事にあの世界を映像化してくれてーというしかない。
ファンタジー好きにはもう堪えられない「この世ならぬ別の世界」を見事に構築し、裏切り、挫折、友情、愛、希望、死、全てを盛り込んだ大作。誘惑に弱い人間としては、一作目のボロミアの雄雄しい最後に涙するもよし、金髪の王子様に弱い女の子はエルフのレゴラス様(すっかりこれでブレイクしたオーランド・ブルーム)にうっとりするもよし。でも何より、主人に対する愛と友情でどこまでも、正に地獄の果てまでも旅をするサムに胸をつかれる。これを見てあなたもオタクの仲間入り。
■「
IP5 愛を探す旅人たち」
文字通り愛を探す旅に出る、老人と青年と黒人少年の奇妙な取り合わせのロード・ムービー。イブ・モンタンが、かつての恋人を思う、老人の老いた静かで思いやり深い愛を演じて渋い存在感を見せれば、まだ青二才っぽいけど最高に美しかった時のオリヴィエ・マルティネスが演じる青年の、一目ぼれした女性に寄せる危うく暴走しそうな情熱。冷たくあしらわれた女への思いを抑えきれずに、壁いっぱいに彼女の絵を描く青年の、その愛の告白の仕方がロマンティック。こんな素敵な絵を見せられたらねえ…彼女が思わず好きになっちゃうのも無理ないです。
■「
12 モンキーズ」
あの「未来世紀ブラジル」の奇才テリー・ギリアムのタイムトラベル物。最近奇才なんか不発だけど、この辺りまでは輝いていたのになあ…
主演のブルース・ウィリスって人は若い時はぜーんぜん良くないのにちょっと頭が薄くなっておっさんになった方が断然良くて、しかも汚くないとなぜか魅力がない。ここでは汚いし、よれよれだし良いです。とにかく展開が巧みで、マデリン・ストウとブルースの切ないラブストーリーでもあり、生物兵器テロ・環境問題・動物愛護などいろんな問題が絡み合って、そもそもがややこしいタイムトラベル物だけに、集中力のない人は「はれっ何?あれ誰?」となるかもしれませんが、そうならないように注意して見ても損はない映画。脇役に徹したブラピ(この人は主役じゃなくて脇役でこそ光る人なのだ)も不気味で良い。
私は映画館で。失神者がでた騒ぎで肝心な部分を見逃し、悔しくてもう一度見ちゃいました。良い子のみなさんはあまり興奮しすぎないでね。
Q4. 今見たい映画A:「スパイダーマン3」
実は2で着実に進化を遂げているのですよこのシリーズ。そもそもスパイダーマンを演じるのは若手ながら実力派で、無表情の表情が特徴のトビー・マクガイア。
2では人を救うのに忙しくて大学の単位が取れなかったり、バイトもできなくてお金がなくてぼろぼろのアパートに住んでいたり、コインランドリーでスパイダーマンの服を洗ったら色落ちして他の物までピンクになっちゃったり、好きな女の子は別の男と結婚しそうだしーと実にリアルに散々な目にあう。生まれつきのヒーローでなく、偶然の産物でスパイダーマンになったわけだから、男の子らしい悩みがあって当然。その辺りが実に可愛くて肩入れしたくなるヒーローなのだ。
列車を救って力を使い果たし気を失ったスパイダーマン。マスクをとってその素顔を見た人々が「まだ子供じゃないか!」と敵から守ろうと協力して立ちあがるところでは「そうだよね。これだけみんなのために頑張ってるんだから」とほろりとさせるなど、ヒーロー物とあなどれない、笑いあり涙ありのなかなかやってくれるシリーズなのだ。
今度は自分の中の悪が目覚めて?あのスパイダーマンが黒くなって悪のスパイダーマンになっちゃうかも?というこれもおつな展開らしいので今から楽しみです。
黒カナリア
小説バトンと平行して映画バトンも随時掲載していきます。たくさんの友人たちに声をかけているので、バトンの輪は無限に広がっていくでしょう。みなさんの映画生活、読書生活の参考にしていただけると幸いです

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posted by cyberbloom at 22:36| パリ |
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こんな映画あんな映画
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